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もうね、本当にひでぇや。
暫く、真に説教と言う名の嫌味を言われ続けてたんだけど…様子を見に来た康次郎が他の連中を呼んで来て、最終的に総攻撃されてるからね。
なんなのこいつ等、わたしに厳し過ぎない? ていうか、こんな状況なのに少しは優しく出来ねぇの? クソ共め。
わたしだけを残してすぐに離脱の儀式をするとかじゃなくて、わたしの脱出方法を見付けてからって事ね。正直、そんなすぐに見付からなそうだけどな。それに時間もないけどな。
「クッソ!! 全員無事に脱出は無理だって健ちゃんも言った癖によぉ!!」
「無理とは言ってないよ。結構厳しいかもね、って言っただけで」
「同じ様なもんじゃねぇか!」
「いや、全然違うでしょ。それに、厳しいだけでまだ可能性はある訳だし。俺はまだ諦めてないからね」
「そもそも、時間がないのに悠長過ぎじゃね? なんなの、それこそ無駄じゃね?」
「はは、マジで千夏クソ過ぎて笑えねぇんだけど、今すぐ殴り飛ばしたい」
「原がDV彼氏みたいになってて笑うんだが」
ふはは! 此処には、わたしの味方はいないみたいですね! 知ってたけど!!
とりあえず、心の中ではもう納得はしてるんだけど…なんかムカつくから反発してたら、全力でキレられて草。
特に一哉がまじでクソ。普通に女に対する態度じゃねぇからな。しかも、気に食わないとすぐ殴ろうとすんのやめろや。
それと健ちゃんは冷静に抉ってくるのやめて、地味に辛いから。なんか本当にわたしが全部悪いみたいに思えてくるから、物凄く申し訳ない気持ちになってくるから。
「ま、まぁ…シロも千夏には、協力的な訳だし。千夏だけ〜とかじゃなくて、方法は違うかもしんねぇけど全員で脱出しようぜ、な?」
「マジで弘は、良い奴。そういう言い方されたら素直に頷くのにさぁ。このクソ前髪とクソ眉毛はよ〜」
「…は?」
「…あ?」
「そんな事言って、千夏は原と花宮に言われたら絶対に素直に頷かないでしょ」
「むしろ、全力で反抗するだろうな」
「健ちゃんと康次郎は、どっちの味方なんだよ!」
「どっちでもないけど」
「どちらでもないが」
わかった、もうわかったよ!
勝手に1抜けとかしないから、もう許して下さい。本当に時間の無駄だからね? 今、こうして言い合ってるだけで貴重な時間を溝に捨ててるからね?
まぁ、なんか逆に言い合いして気分的はスッキリしたけどさ。なんか、わたしが色々と考えてたのがアホらしくなったよね。
ちなみに真は、普通に歩くのも大変レベルでボロボロらしいよ。いや、マジでシロには感謝するべき。
※霧崎部屋の外(今・赤・青・緑・高)
(元気になったみたいやなぁ)
(色々と溜め込んでたみたいですね)
(…ねぇ、まだ入っちゃダメなの)
(もう少しだけ待ちましょう)
(…おねぇちゃんの顔見たい)
(こいつ、本当に大丈夫なのか?)
(元は、お前が連れて来たのだよ)
(ま、千夏さんには危害加えないっぽいし)
(おねぇちゃんにはね)
(やっぱ、こいつ敵なんじゃね?)
(最悪は、千夏を盾にすればええんやで!)
(…今吉さん、さすがにそれはやめましょう)
(ぎゃはは! 今吉さんが1番の敵で草ァ!)※なんだかんだで霧崎に愛されてるヒロイン
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