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まぁ、知ってたよ!
そもそも、あの化物を見ても冷静でいられるってだけでかなり人数が限られてるし、仕方ないけどね!?
尚、霧崎からは唯一の良心である弘がいるよ。もちろん、一哉と康次郎はシロを信用してないから却下です。
「3年が1番弱そうで草」
「あぁ、否定はしないさ!」
「じゃあなんで行くって言ったんだよ、テメェは!」
「唯一女子である志波さんと共に過ごす為だ! 止めるな、笠松!!」
「ま、まぁ…俺と実渕もいるし、どうにかなるだろ」
「イヤねぇ、私を戦力に数えないでよ。か弱いんだから」
まるで統一感のない、残念なパーティーが出来上がりました。いや、まぁ…付いて来てくれるだけマシだから贅沢は言わんけどさぁ。
森山とか絶対に役に立たないし、むしろお荷物になりそう。で、実渕はまぁいいけど…どちらかと言えば根武谷か葉山の方がよかった。扱い楽だし、筋肉だしバカだし。
まぁ、でも…何も考えずに突っ込んだりするタイプの奴はいないし、いいかな。それに、そこまで頭も悪くはないだろうし。
「じゃ、真と健ちゃんが起きたらフォローよろしくお願いしますね、今吉さん」
「その名指しやめへん?」
「一哉と康次郎は余計な事を言いそうなんで。適当に煽りつつ、言いくるめといて下さい」
「煽るんかい」
「呪われてやんのー、プークスクスみたいな感じで」
「よっしゃ! 任せてや! 青筋立たせたるわ!」
「目的変わってて草。じゃ、いってきまーす」
とりあえず、今吉さんがいれば何かあってもどうにかなるっしょ。特に真の扱いとか、もはやペットの世話みたいなもんだろうし。
そして少し不安なメンバーと共に階段を上って行く。静かにゆっくりと階段を上り、周りの音を聞く為に脚を止める。
……んー、多分だけど化物は1階にはいなさそう。まぁ、かなり遠くにいるって可能性もあるけど、あの引き摺る様な足音ならある程度離れてても気付けるから…逃げ遅れたりはしないと思うし。
「シロ、1階にはまだ重要な物が有る?」
「…うん。でも今はまだ行かない方がいいと思う」
「ん、おーけー。じゃあ、まずは何階に行くべきかわかる? ていうか、出来れば道案内して欲しいんだけど出来る?」
「…3階の東側の1番奥の部屋。完璧じゃないけど、案内は出来ると思う」
「それで充分、化物と遭遇したら逃げればいいし。じゃ、このまま3階に向かうからお前達も静かにゆっくり付いて来いよ」
…いやぁ、最初からシロに聞きながら探索すればよかったじゃんっていうね。なんていうか、まぁ…シロは完璧じゃないって言ってはいるけど全く知らないわたし達よりはマシだよね。それに無駄な部屋を探索しなくて済むし。
とりあえず、わたしがシロの手を引きながら先頭を歩いてるから殿は弘に任せてるんだけど…うーん、まぁ大丈夫かな。弘は、勘も鋭いし。
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