有能な生け贄 | ナノ
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
11*(4/4)

で、2人を連れて部屋から出た訳だが。

まずは、真と健ちゃんの異変について軽く説明をしてから、2人に呪いの解除を頼みたい事を伝えた。



「…それが本当だとして、俺等に本当に解除が出来るのか?」

「出来るから頼んでるんですよ。そもそも、わたしが解除出来るなら頼みませんし」

「だけどよ、それはシロが言った事なんだろ? もし、嘘とかだったらどうするんだよ」

「まぁ、もし真や健ちゃん、魔術を使った笠松さんや宮地さんに何かあったら、全部わたしの責任って事で」

「……わかった。現状、俺等は余り役に立ててねぇからな。頼まれてやる」
「まぁ、仕方ねぇよな」

「じゃあ、シロ。この2人に解除の呪文を教えてあげて」

「うん、わかった」



…ふぅ、よかった。
1番、納得してくれなさそうな2人だったけど…どうにかなったぜ。この2人は探索には役に立たないからね、仕方ないね。

まぁ、普通には探索は出来るだろうけど…他の候補の連中が前回に活躍した奴等だからね、仕方ないね。

ちなみに他に解除の魔術が使えるのは、洛山の4人・木吉・紫原・高尾って感じ。まぁ正直、木吉でもよかったんだけど…大嫌いだし、他の誠凜がうるさそうだからね。それにわたしが話したくないし、頼みたくないので即除外した。

ていうか、無冠強過ぎかよ。
正直、キセキは全員かなぁ〜とか思ったけどそんな事はなかったぜ。むしろ、キセキはメンタル弱いか。挫折を知らないとかで天狗になってた奴等だしな、仕方ないね。

だが、赤司と紫原は納得。



「おねぇちゃん、教えたよ」

「ん、よしよし。後は、今吉さんがあの2人を説得して連れて来れればいいんだが」

「あいつ等の説得とか無理なんじゃねぇのか? 自覚ねぇんだろ?」

「まぁ、多分大丈夫ですよ。相手があの今吉さんなんで」

「…いや、今吉は一体なんなんだよ」

「人類最大の敵ですかね」

「いや、敵なのかよ」



だって、今吉さんは人間じゃないからね、妖怪だからね仕方ないね。それに、いくら真でも今吉さんをそう簡単に言いくるめられるはずがないし。むしろ、真が逆に言いくるめられる未来しか見えないからね。

で、健ちゃんはなんかあっさり納得しそうだから問題ない。

そんな事を考えていると、今吉さんが物凄く不機嫌そうな真といつも通りの健ちゃんが部屋から連れ出して来た。

少し時間は掛かったけど、さすがは今吉さんだぜ。あの真が嫌々ながらもいう事をきく辺り、やっぱりやべぇ人である。

しかも呪いが掛かってるとかの意味不明な説明もしただろうに、さすが過ぎて震える。もちろん、恐怖でだよ。



(…チッ、テメェもかよ)
(呪いの自覚がない粕は黙りましょうねー)
(あ? しね)
(んだとクソ眉毛)
(…いつもの花宮じゃね?)
(まぁ、俺等からしたらそうだが…)
(あ、憎たらしくてクソなのは変わらないんで)
(テメェ、まじでぶっ殺す)
(うるせぇ、黙れクソ眉毛)
(ほな笠松と宮地は頼むで)
(あぁ、じゃあ目瞑ってくれ)
(おい、目瞑れやクソ眉毛)
(しね、まじでしねクソ女)
(健ちゃんまじ素直でいい子)

prev / next

[ back to top ]