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気が付いたら寝てて、隣には不安そうにわたしを見つめるシロがいた。
あれぇ…いつの間に寝たんだろうか。アレか、気を失うかの様に寝落ちした感じか! まぁ、わたしは魔術を使って疲れてたから有り得ない話ではない。
「おねぇちゃん…大丈夫?」
「え、うん。特になんもなってないけど。寝癖とかなら確認出来んから知らんけど」
「………大丈夫なら、いい」
「おう? なんだか元気ねぇな。なんかあったの?」
「まぁ、花宮と原にあからさまに疑われるからじゃない? 千夏と2人っきりにはさせないって話になったし」
「あ、健ちゃんもいたのか…ってなんだそれ? つーか、その真達は?」
「空き部屋で色々と話し合ってるよ。俺は、まぁ…不本意だけど監視役みたいな感じかな」
…んー、ほーん?
色々と突っ込みたいところはあるが、まぁ…健ちゃんの顔を見る限り健ちゃんも察してるな、これは。
ていうか、まじで急にどうした。
もしかして、影でシロに脅されてたりする? それか本当に焦ってるだけかね? ていうか、そもそもあいつはちゃんと寝たんですかねぇ?
それにしても…本当にただシロを警戒してる、だけなのかねぇ?
「…ねぇ、千夏はどう思う? なんか、俺が起きてから花宮が変っていうか…違和感があるんだよね」
「普通に聞いて来て草。いや、まぁ…なんか変なのはわたしも感じてるけどさぁ」
「正直、今の花宮はちょっと信用出来ない…と思ってる。なんか、花宮だけど花宮じゃないみたいな」
「健ちゃんがそこまで言うとかヤバ過ぎて怖いんだが。え、つまり…健ちゃん的に真が黒幕みたいな?」
「そこまではわからないけど、なんか…変。基本的にいつもの花宮なんだけど…なんか違和感があるんだよね。まぁ、ただの勘違いって可能性もあるんだけど」
……う、うーん?
さすがに健ちゃんなら真の変化に気付くのは納得出来るんだけど、それを簡単にわたしに話すのはちょっと意外。
それにシロがいるこの場で話すような内容じゃないし。もちろん、健ちゃんの中でシロが完全にこっち側だと確信があるからって考えもあるけど。
……うーん。
真がおかしいのは事実だけど、なんか健ちゃんも変じゃない? いつもの健ちゃんならもう少し様子を見てから、話すだろうし。すぐに感じた事を口に出すタイプじゃない。自分の中でそれなりに色々と考えてから、もしかしたら…って感じで意見してくれる感じだし。
そもそも、健ちゃんからこんな積極的にちょっとした疑問とかで話してくる事が珍しい。
……あ、あれぇ?
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