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実用性のある魔術は、攻撃系から補助系までそれなりにあって。その中でも、かなり使う事になるのは…
「不可視化、可視化、障壁、透視、対象を拘束する、対象を吹き飛ばす、くらいかな?」
「もっとストレートな攻撃系はないのか?」
「あるけど、威力低そうだし。使うだけ無駄だと思うけど」
「例えば?」
「…よくある、火の魔術とか水の魔術とか。火とか水を出現させて、放るみたいな?」
「うむ、弱そうだな」
「だからそう言ってんだろ。そもそも、低リスクってだけでリスク自体はある訳だし」
魔術を使うには、体力というか…精神力を使うらしい。もちろん、ゲームみたいに数値化されてないので、ノートの主はとりあえず倒れるまで魔術を使ってみたらしいけど。
なんていうか、段々と体の力が抜けてく感じらしいけど…まぁ、低リスクの魔術ならそれなりに何度も使えるっぽいから大丈夫そうかな。
尚、ノートの主は火の魔術系の低リスク魔術をループして使った結果…15回目くらいで気を失ったらしいので、最高でも10回程度でやめた方がいいかな。もちろん、人によって精神力も違うから…正確な回数はわからないけどね。
「ちなみに高リスクの魔術にはどんなものがある?」
「対象を塵になるまで燃やすとか対象の息の根を止めるとか。でもリスクが頭おかしいくらい高いから絶対に却下」
「そのリスクとは?」
「一部肉体の消失とか生け贄とか、まぁ…普通に考えたらマイナスな事しかない」
「うわ、それヤバいッスね」
「それは困るよね〜」
ちなみにノートの主は、軽く試してみた結果…仲間の腕がなくなったり、最悪は生け贄になっていなくなりました。とかいう、悲惨というか…もう最悪な事態になった様です。
なので、高リスク魔術は絶対に使用しない。とりあえず、低リスクってのが重要だし。だから、高リスクの魔術は全部却下。使う価値もなければ、試すつもりもない。
そもそも、これだけ低リスクで使える魔術があるだけマシだし。
「とりあえず、こんなもんかな。まぁラテン語だから、ほとんどの奴が読めないんだけど…」
「カタカナ表記すればいいんじゃないッスか?」
「カタカナ表記だと正確な発音まで表現が出来ないって言うかさぁ。まぁ、やってみるけど」
「そんなに独特なのー?」
「文字にするのと、言葉にするのだと違うじゃん? 日本語も口では " 言うをゆう " っていうじゃん? まぁ、そんな感じ」
「日本語訳にするってのはダメなのか?」
「なんか怖いし、却下。そのままの方が正確でしょ」
まぁ、最悪は呪文を読めるわたし達が魔術を使う専門になればいいけどね。下手に呪文を失敗して、取り返しのつかない事になっても怖いし。
尚、わたしの精神力は低いと予想。
いや、実際は知らんけど…単純なメンタル面だけならあんまり強くはないからね。根性は悪いし、諦めは悪いけど、そういうのじゃない気がするし。
まぁ、真が無駄に精神力は高そうだから大丈夫だろう。
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