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はぁ、なんかちょっと思い出しただけで気分悪くなってきたわ。本当にクソだわ。
「まぁ、別に俺もあんた等のやってる事はだせぇと思うし、腹立ってっけど嫌いとはまた別だからな〜」
「確かに、バスケ中の霧崎については許せないが…別に今、バスケをしている訳ではないからね」
「え、きしょ」
「そ、そうッス! なんていうか、そもそも志波さんは試合に出てはないし」
「いや、そういう事ではないし〜。バスケの時は嫌いだけど、それ以外だと別に口が悪い程度で普通だよね〜って話」
「…いや、全然普通ではないのだよ」
えっ、いや、なんの話?
別にわたしは、あんた等に嫌われてるのは全然バッチコイだし、わたしも嫌いだからいいけどさ。
なにをちょっといい風に言ってんだ? 別に今はそこまで嫌いじゃないけど? みたいなノリになってんだよ。そもそも、わたしはお前等のそのちょっと話をしたくらいで相手を理解したみたいな感じが嫌いなんだよ。
えっ、マジでうざ。
「また物凄く嫌な顔してますね」
「お前等、マジで嫌いだわ。そのお花畑な考え本当に無理」
「まぁ、今の志波さん達から好かれる事はないと自負しているので安心して下さい」
「全然安心出来ない上にうぜぇな」
「知識や度胸に関しては、凄いと思うが別に好ましくは思っていないのだよ」
「あぁ? メガネカチ割んぞ、豆腐クソメンタル緑がよぉ」
…鬱陶しいとはまさにこの事である。
いや、正直な話クソ緑間が普通だと思うわ。逆にお前はそのままでいて欲しいくらいには、他が鬱陶しい。
その俺は嫌われてても、俺はそんなにあなたを嫌ってませんよみたいなの気持ち悪いからやめてくんない? 特に赤司の含みのある言い方とか本当にウザいし、キモい。
なら、頭悪くてなに言ってるかよくわかんねぇ黄瀬と青峰の方がまだマシだわ。バカだし、クソだけど。なにも考えてねぇもん、こいつ等。
「うわぁ、赤ちんが志波ちんいじめてる〜」
「そんなつもりはないが。ただ、志波さんは俺等の事を深く知るのを拒んでる気がしてね」
「知りたくないからね、興味ねぇし」
「まぁ、深く知ったら都合が悪くなりますもんね」
「……………」
「…赤司、そろそろやめとくのだよ」
「ふふ、そうするよ。流石に志波さんの機嫌を損ねて、俺だけ置き去りは困るからね」
「チッ…気分悪いわ、部屋戻る」
…本当にクソ。
ニコリと笑ってそんなふざけた事を言ってのける赤司を緑間が嗜めるが、そんなのはどうでもいいくらいに気分が悪い。
確かに、わたしも自分が甘いと思う部分もあったが…それでもムカつく。
…やっぱり断トツで赤司が一番嫌いだわ。話は楽だし、頭の回転も早くて良いけど…それ以上にお前、大っ嫌いだわ。
※千夏が部屋から出て行った後
(え、めっちゃキレてたじゃないッスか…)
(怒らせたかったからね)
(だからといって、流石にあそこまで言うのはどうかと思うのだよ)
(でもそうでもしないと戻らないだろうし)
(花宮さんのところに戻したかったって事ッスか?)
(ふふ、まぁ…そんなところかな)
(なんか前よりかマシに思えるしなぁ)
(だからだよ。俺の優しさかな)
(え?ん?何がッスか?)
(黄瀬ちんって本当にバカだよねぇ〜)
※キセキ(赤緑紫)に以前よりも周りを気にし過ぎてる事を心配されてる。
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