有能な生け贄 | ナノ
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とりあえず、準備は一通り終わったので色々と儀式の流れ等の確認をして、後は魔法石を設置して呪文を唱えるだけの状態になった。

まぁ、その肝心な魔法石がまだないんですけどね! すぐに探しに行きたいのは、山々だが…なんか色々なところから無言の訴えを感じていて行くに行けない。

いや、お前等はどんだけわたしに動いて欲しくないんだよ! つーか、普通に早く脱出した方がいいだろ! 特に残る予定のない連中!! お前等は、わたしを引き留める理由なくね? むしろ、率先して魔法石を探しに行くくらいしろ! 舐めてんのか!!



「それで、残りの魔法石についてなんですが…」

「さっさと探しに行くべき」

「それはわかってます。なので、千夏さんには此処に残っていて貰いたいのですが」

「なんでだよ、安全なんだから別に大丈夫だろ、わたしが残る理由を言えやクソが」

「いや、なんとなくです」

「ぶっ飛ばすぞ、お前」



なんとなくとか言うクソみたいな理由でわたしを待機させ様とする赤司にキレそうである。

まぁ、間違いなく真達を気にしての事にだろうけどさ。本当に面倒臭いな、コイツ等。

そもそも、安全なのにわたしをそこまで縛るなよ。ていうか、そんなにわたしが気になるなら付いて来ればいいだけじゃね? 別に変な事をするつもりはないし。

ただ魔法石を探しに行くだけなのに騒ぎ過ぎなんだよボケが。



「残りの魔法石の特徴などは全員が知ってますし、別に志波さんが行く必要もないかと」

「まぁ、千夏は大人しくジッとしとれって事やな! 千夏がそない動き回っとると花宮も心配で休まれへんで!」

「…ははっ、ぶっ飛ばしますよ」

「それに志波さんを始め霧崎の方には色々と無理をさせてしまってますし、魔法石を探すくらいなら俺等でも出来るので」

「えぇ、信用ならねぇなぁ…」

「大丈夫だよ、みんなに何かあればすぐに僕が行くし。もしなら、僕もみんなと一緒に魔法石を探しに行ってもいいしね」



まさかのシロまでもが協力的である。そこまでしてわたしを待機させときたいのかよ。

いや、まぁ…別にいいけどね。

普通になんもやらなくていいなら楽だし? そもそも、後で色々やる事になるのはわたしだし? 今くらいは、なにもせずに待機してても全然いい訳で…

いや、でもこのあからさまに機嫌が悪そうな真と待機とか嫌なんだが? クソ面倒臭いんだが? つーか、お前は寝てろや。




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