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瀬戸と一緒の部屋になって、ベッドに寝転びながら魔導書を読んでいる瀬戸に話し掛ける。
「隣うるさくて草。仲良しかよ」
「花宮と千夏の事だから、どっちがベッドで寝るかで騒いでるだけでしょ」
「仲良く2人で寝りゃあいいのにねぇ。今更なんだし」
「あの2人がそう素直に一緒に寝る訳なくない? あ、なんかリアルファイト始まってない?」
「なんなのあの2人? 男女でベッドが一緒に寝るってなって、リアルファイトに発展するとか本当に意味わかんない。あ、まさかの性的リアルファイト?」
「…絶対にないでしょ。普通にふざけんな死ね!って聞こえたし。あの2人、一緒にさせると本当に無駄に疲れそうな事するよね」
隣の部屋からドタバタと騒がしい音が聞こえて来て、思わず吹き出す。本当にあの2人は、仲が良いんだか悪いんだかよくわかんないよね。まぁ、どっちも素直じゃないから仕方ないけど。
つーか、優先的に休まなきゃならない2人が騒いでんの本当に草。あいつ等、実はバカなんじゃねぇかな。多分、ザキと古橋は即寝してそうだし。
暫くドタバタと騒がしい音を聞いてたんだけど、ピタリと音が止んでまた笑った。絶対に無駄に疲れたから寝るとか言ってんだろうなぁ〜。で、また喧嘩すんだろうなぁ、あの2人の事だから。
とか思ってたら、なんかすげぇ何かが落ちる様な音がしたかと思ったら千夏の怒鳴り声が聞こえて来て、本当にバカだと思った。
「原は寝ないの? 寝たいって言い出したの原じゃなかったっけ」
「んー? まぁ、寝るけどさ。瀬戸も早く寝ときなよ。すぐメンタルやられんだから」
「もうちょっとしたらね。原は先に寝てなよ」
「なに、そんなに気になる事でもあんの? いつもなら率先して寝るのに」
「まぁ、少しね。いくらシロがいるからって、ちょっと上手く行き過ぎてる気がするから」
それ散々、俺が指摘したよね? いや、もう今更だから別にいいけどさ。つーか、やっぱりなんだかんだで瀬戸もまだ完全に儀式に賛成はしてない感じだよね。
まぁ、千夏に何が起こるかわからないし。そもそも、本当にこの儀式が合ってんのかもわからないからね。特に俺は、シロを全面的に信じてねぇし。
なーんか、変な感じすんだよなぁ。確かに嘘は付いてないんかも知れないけど、なんか更に裏が有りそうなんだよなぁ…アイツ。
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