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もうね、難しく考えたって無駄なんだから素直に従ってればいいんだよ。儀式をすればいいって言ってんだし、それにその後にわたし達も帰してくれるって言ってんだから、今更ギャーギャー騒ぐだけ無駄。
ていうか、それしか方法がないんだからマジで無駄。疑ったりする暇があるなら、儀式に必要な魔法石を探せって話だ。
「うえーい! もうこの部屋には何もないんじゃね? つーか、千夏の確認待ってる時間クソ暇なんですけどー」
「だからって寝んな! 何かしろ!」
「いや、だけどよ…千夏が確認してからじゃなきゃダメなら、まともに他も探せなくね?」
「そーだそーだ! 時間の無駄だぞー!」
「そこまでは言ってねぇよ!」
…うっ、確かにそう言われると時間はかなり無駄になるよなぁ。ていうか、普通なやる事ないのも事実だし。
だけど、何かあった嫌だしなぁ。いくら、シロがいるって言っても万が一もある訳だし。むしろ、即死トラップとかあったらわたしが死ぬぞ。色んな意味で死ぬぞ。
ということで、なんて言われようと慎重に行動する。もういいよ、お前等はそこでぐーたらしてろよ、クソがよォ!
「無言で作業再開すんじゃん」
「反論出来なかったんじゃね?」
「え、千夏雑魚くね?」
「うるせぇ、気が散るんだよ!!」
「まぁ、でも千夏がそんなに俺等が心配って言うんなら、大人しく待っててあげるよん」
「だな」
「…死ねばいいのに」
もういいや。
なんかニヤニヤしながらベッドに寝転がる一哉と何故か嬉しそうな弘にイラッとするが、さっさと気になる物を解読しよう。
まぁ、こいつ等はわたしと一緒にいれば文句も言わないし機嫌も悪くならないみたいなので、これでいいや。物凄く腹が立つけどな!!
ていうか、お前等は本当にわたしが大好きだな! そしてバカみたいに単純だな! バカめ!!
「ていうか、俺等まともに寝てないよね。普通にベッドに横になってると眠くなるんだけど」
「そのまま永眠しとけ」
「つーか、それを言ったら千夏も全然寝てはなくね? 気失ってたりはしてたけどよ」
「ねぇねぇ、1回ちゃんと寝ようよ〜。ていうか、花宮とか瀬戸がメンタルやられたのも実は睡眠不足説ない?」
「まぁ、睡眠不足なのは確かだよな。そもそも全然気が休まらないし、気張ってるから余計に疲れるしな」
…まーた、意味のわからん事を言ってやがる。ていうか、今更ちゃんと寝るくらいならさっさと儀式した方がいいだろうに。
まぁ、確かに…ちょっと疲れてはいるけどさ。
(とりあえず、これ見終わったらな)
(え、寝ていいの?)
(いいとは言ってねぇだろ)
(一先ず、戻るって感じか?)
(そういうこと。ここで寝れる訳ないっしょ)
(えぇ〜ベッドがいい〜)
(うるせぇ、集中させろ)
(なら寝ながら待ってんね〜)
※まともに寝てないのにタフである
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