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…ほーん。
なんかよくわからんけど、そんな事になってたのかぁ〜へぇ。
わたしが意識を失っていた間になんか色々あったらしいが、そもそもわたしは自分が意識を失っていた事にすら気付いてなかったというか、覚えがないからね。
シロに魔力補給してあげてたのは覚えてるけど、その後は知らん。気が付いたら真が目の前にいて、何故か真と健ちゃんに押し潰された感じだからね。
「完全には回復させてないから、何人かはまだフラフラするかもしれないけど問題はないよ」
「それで、魔法石は全部集まったのかね?」
「僕が黒い魔法石は持ち帰ったけど、他はまだ見付かってないよ。そもそも、おねぇちゃんの呪いで大変だったから」
「ほーん? つーか、シロでも気付けない呪いってなんだし。どうにもならんくね?」
「おねぇちゃんは、特別な役目があるからかな? 僕にもよくわからないけど、簡単に言えば僕の呪いを解除させない為と儀式をさせない為だと思うよ」
「いや、もう少しなんかあるでしょ。やっぱり千夏はクソ!!」
なんか顔色が悪い一哉に罵倒されているが、そんな事を言われても自覚ないから仕方ないね! ていうか、別にどこも変じゃないし。そりゃあ意識失う前に痛みを感じたりしてたら違ったかもしれないけど、自覚がないから全く危機感を感じてないからね。
そして、別に謝る気も感謝する気もないよ!!
わたしだってお前等の為に色々やってるからね、お互い様だからね、仕方ないね!!
ていうか、わたしとシロ以外が顔色クソ悪くてヘロヘロって状況がちょっとウケる。いや、わたしの為になんか魔術使ったらしいけど、とんでもねぇな。
「まぁ、君達は休んでいたまえ。後は、わたしが探して来てやるから」
「…僕は?」
「ん? いや、シロはもう一応は自由なんでしょ? それに召喚の魔法陣も消してくれて、安全にしてくれたみたいだし。少し休んでてもいいんだよ」
「僕と一緒にいたくない?」
「いや、そうじゃなくてだな。シロもあんまり顔色良くないし、ずっと戦いっぱなしだったんでしょ? だから、少しでもいいから休んでても欲しいって事」
「…僕は、おねぇちゃんから魔力補給すればすぐに元気になるよ?」
「あー、もう…わかったわかった。じゃあ、シロとちょっくら探索に行ってくるから君達は休んでいたまえ」
確かにシロは、わたしから魔力を補給すれば元気になるだろうけど…なんかずっと頼りっぱなしだし、シロも休みたいかなって思って言ったのに逆効果だったらしい。
いや、どんだけわたしの事が大好きだよ。わたしといないと死ぬのかよ、こわっ!!
まぁ、シロが平気ならいいけどさ。別に魔力補給が嫌とかじゃないし。そもそも、今更過ぎるからね。
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