有能な生け贄 | ナノ
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で、特にやる事もなく引き続き意味わかんないしりとりをしながら待機してたんだけど…なんかさっきから物凄い爆発音がしてるんだよね。

ていうか、普通に考えたら最初に聞こえた爆発音が部屋を破壊した音だとしたら…今してる爆発音はなに? って話になるんだよね。つーか、めっちゃ激しいんだけど。

いや、えっ、何が起こってんの?

いくら、この屋敷が直るって言っても流石に暴れ過ぎだし。ていうか、地下は何故か直らないんだよね。千夏が爆発させた部屋とかそのまんまだし。

…ん? ていうか、それなら部屋破壊しても意味なくね? そもそも、魔法陣も消したところで復活するんじゃねぇの?

とか思ってたら、物凄い近くで爆発音がして思わず腰を上げた。ザキは千夏を守る様に盾になって、古橋は花宮と瀬戸の前で盾になる。

すぐに千夏を抱えられる様に構えてはいるけど、正直どうしようもないよね。

で、物凄い勢いでドアが開いたかと思ったらボロボロとまではいかないけど、多少負傷しているシロと葉山と木吉がいた。



「…はい、連れて来た。ちょっと面倒臭い相手が出て来ちゃったから、僕すぐ戻るね」

「…まさか戻って来るよな?」

「うん。僕が死んだらおねぇちゃんも死んじゃうからね。上にいるヤツを殺したらちゃんと戻って来るよ」

「さっさと行って来い」

「後、これ渡しとくね」



そう言いながら黒い魔法石を投げ渡すとシロは姿を消した。

そしてその瞬間、またしても上の階から激しい爆発音が聞こえてきた。

いや、ヤバ過ぎて笑えねぇんだけど? つーか、面倒臭い相手が出て来ちゃったってなに? やっぱり魔法陣は、消せなかったとかじゃないよね?

いや、普通に可能性はあるんだよねぇ。さっきも言ったけど、地下以外は普通に壊れても直るし。



「で、テメェ等は何を見てきたんだよ? シロが戻って来るまでで構わねぇから話せ」

「何ってなんかすげぇ強そうな悪魔みてぇなヤツがいた! シロがそいつの動きを封じ込めてる間に俺等を運んでくれた感じ!」

「そいつはどっから現れた?」

「すまない、詳しい事はわからないが…爆発音がして暫くしてシロが部屋に来て軽く状況を説明してくれている時に急に部屋ごと攻撃された感じだ」

「安全な部屋にいたんじゃねぇのかよ」

「いたよ! だけど、普通に部屋ぶっ壊されたよ! 俺等の事はシロが守ってくれたけど、普通に1階全体がすげぇ事になってるよ!」



うーわ…。
つまり、安全な部屋にまで侵入出来る上に余裕で攻撃してくるやべぇヤツが召喚されたって事でしょ?

となると、地下も安全じゃなくなったって事だよね。

いや、普通にヤバくね?


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