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で、結局…真と一緒にその石の資料を確認してるんだけどさぁ。クッソ面倒臭いんだけど! そもそも、わたしは真や健ちゃんみたいにスラスラ読めないって言ってんだろ! クソが!
ちなみに健ちゃんは隣でメモしてくれてる感じです。
例えば、アメジストは紫〜みたいな感じで石の名前と色をわたしと真が言っていく感じで、それを健ちゃんがメモしてまとめてる感じね。
ちなみに資料を探しに行ってた連中は、全員戻って来てるよ。そして高尾に盛大にすんません!と謝罪された。いや、まぁ…思い出しただけマシだから許してやろう。
「で、俺が見付けて来た黄色っぽい石は? なんだったの?」
「アンバー…琥珀だね」
「へぇ、なんか意味あんの? 花言葉みたいな感じで」
「あるよ。アンバーは、歓喜・柔軟・創造だって」
「いやいや…あの部屋、歓喜ってより狂喜だったんだけど。つーか、なんか部屋と関係ある感じ?」
「かもね〜。わたしが見付けて来た魔法石が赤のカーネリアンって石で、意味がリラックスとか落ち着きとからしいんだけど、見付けた部屋は安全だったしめっちゃ良い匂いする部屋だったんだよね」
この資料が嘘とかじゃない限り、魔法石が置いてある部屋には意味があるっぽいなぁ。
となると、やっぱり怪しい部屋の中を探すしかない感じかなぁ。一哉が見付けた魔法石は、悲惨な部屋だった訳だし。
他に何か変わった感じで、見落としてそうな部屋は…音をたてちゃダメな部屋とかシロを見付けた部屋とかかなぁ?
儀式の方法が載ってる本があった部屋は、そもそも持ち出しが無理だからナシとして…。
そうなると、その2部屋とヤバい部屋と不可視の部屋を合わせて4つになるよね。まぁ、本当に魔法石があるかはわからんけど。
「今、赤司達が魔法石を探しに行ってるんでしょー? 何階に行ってんの? まさか1階と2階どっちもとか?」
「ん? とりあえず、今回は1階を徹底的にって話になった感じやで。いっぺんにやっても、集中力もそうやけど色々しんどいやろ?」
「いくらシロが強くても、まだ封印が完全に解けてる訳じゃないし魔力も無限じゃないからね」
「そういう事や。それに召喚の魔法陣も消して来てくれる訳やし、下手に焦るよりも時間掛けてじっくりの方が確実やからな」
「ふぅん。まぁ、正直な話とっととこんなところは脱出したいッスけどね〜。でも焦っても意味ないのは事実だし、しゃーないッスねぇ〜」
今回は、1階かぁ。
となると、運がよければ…というか、わたしの予想が当たれば魔法石は2つ手に入るはずだけど。
ていうか、わたしが行く時にヤバい部屋に行きたかった。何がいるのか気になってたし、色々と見たかったのに残念である。尚、今行ってるメンバーはメンタル的には全然大丈夫そうなので心配するだけ無駄である。
※探索メンバー
シロ・赤司・葉山・木吉
あえて言うならば、赤司がめっちゃ苦労しそうな感じだよね。主に葉山と木吉のせいで。あいつ等、話聞かなそうだし勝手に色々やりそうだし。
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