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とりあえず、色々とスッキリサッパリしたので…そろそろ真面目な話をするか。
「で、魔法石についてなんだけどさ」
「急に真面目になんのやめてくんない? しかも俺の前髪まだ鷲掴みしたままだからな?」
「儀式に必要な魔法石は、5種類あって…まだ1種類しか見付かってないんだよね」
「瀬戸の華麗なスルー」
「1階と2階に後4つあると考えて、確実に1階のヤバい部屋に1つはあるだろ。後は、2階の不可視の部屋にもある確率が高いって感じだな」
「3階はわりとマジでわたしとシロが探索したからないと思うし、他の2つも1階と2階にあると思うんだよね」
なんか、弘がギャーギャーと喧しいので手を離して前髪を解放してやった。
ていうか、やっぱりなんだかんだで冷静な時はまともなんだよなぁ。まぁ、わたしも人の事は言えんけど。
で、問題の魔法石なんだけど…面倒臭い事に真が使用した魔法石みたいに儀式に使わないモノもあるみたいで…更に厄介なんだよなぁ。
というのも、3階で儀式に使わない魔法石を見付けたんだよねぇ。黄緑っぽい感じの魔法石なんだけどさ。
ていうか、普通に考えて儀式に必要な魔法石かの判断がパッと見の色でしか判断出来ないのがかなり不味い。
そもそも、合ってるのか怪しいんだよなぁ。
「で、更に儀式に必要な魔法石の色についてなんだけどさぁ…正直、色だけで判断するのヤバくね?」
「…そうなんだよね。花宮が使用したっていう魔法石は桃紫色…だったっけ? 実は、それが赤に含まれてる可能性もあるもんね」
「流石に石の名前には詳しくねぇし、赤じゃないとは言い切れねぇな」
「とりあえず、俺が見付けたヤツは黄色?オレンジっぽい感じのだったから儀式に使わないって確定しただけで名前とかわからないしねぇ」
「実は、それが "赤" だったりする可能性もあるがな」
んー、実は魔法石の選別が1番の問題なんじゃね? 儀式に必要な分だけしかないなら、間違えようがないし。ただ見付けるだけで済むのに、使わない魔法石まであるってなると…クッソ面倒臭いよな。
しかも、石についてはわたしも全く知識ないし。本当に有名なモノしかわからん。ていうか、名前と実物があって選択制ならまだ望みがあるけど…全然、石の名前知らんしなぁ。
「シロは、儀式に必要な正確な魔法石がどれか把握していないのか?」
「どうかなぁ? なんか死ぬ度に材料の位置とか違うらしいし、魔法石については魔力が宿る石くらいしか説明されてない」
「だけど、1階のヤバい部屋のは絶対に必要だってわかってるんだよね?」
「絶対って訳じゃないけど、毎回同じ魔法石だったって事はそうなんじゃない? だけど、シロは確か "多分" って言ってたからわからん」
んー、流石にこの中に石に詳しいヤツはいないので考えるだけ無駄だな。
となると、更にダメ元で無能達に聞いてみるしかないかなぁ。ていうか、石についての本とかねぇのかなぁ。
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