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結論から言わせて貰うと、真と物凄く言い合いをした。そりゃあもう、お互い防御なしの言葉のぶん殴り合いよ。
で、わたしが泣かされたと。
もうね、本当にクソ。
お前等、マジしね!!
助けてやんねぇぞ、クソが!
そして勝ったと言わんばかりに鼻で笑う真の肩を全力で殴ると、お返しだと言わんばかりに全力でデコピンされた。
いや、容赦無さ過ぎて草。
痛みで涙引っ込んだんだが?
「っっ、手加減しろや! クソ眉毛!!」
「誰がするかクソ女! テメェも全力で殴ってんじゃねぇぞ!」
「リアルファイトにまで発展するのは流石に草」
「クソがよぉ! 面倒な事ばっか考えてんじゃねぇよ! 面倒なのは眉毛だけにしとけ!!」
「んだとこのブス! テメェこそ、自分が特別とか自惚れてんじゃねぇぞ! バァカ!!」
もうね、本当にムカつく。
痛むオデコを無視して、真の前髪を掴んで眉毛を全力で晒してやる。
相変わらずムカつく眉毛だぜ!
だがしかし、お返しと言わんばかりに頬を左右から潰され間抜け面にされるという屈辱。
そしてそんなわたしと真の間に無謀にも入って来るのは、期待を裏切らない弘である。
「お、落ち着けって!」
「邪魔をするなァ! ヘタレヤンキー擬きがよぉ!」
「あぁ!? ヘタレでもヤンキーでもねぇよ!!」
「ザキは、目付きの悪いただの一般人だよねん」
「お前もうるせぇな! ヤジ飛ばしてないで止めっ…ぶっ!」
「えぇ、やだよ。凶暴化してる千夏と花宮を止めるとかただの自殺行為じゃん」
まさかにその通りである。
間に入って来た弘に組み付き、真と同じ様に前髪を掴んでやった。しかし、別に普通だった。強いて言えば、真と真逆でめっちゃ眉毛細くて笑った。
そして真は、そんな弘の頬を全力で潰していた。めっちゃ不細工、間違いなく不細工。
しかも、まともに口が動かせないらしく何を言ってるかわからない。それ何語だよ、日本語を喋れや。
「ばっ…ふぁ、なへよ!!」
「なーに言ってんだお前?」
「ふはっ、ブッサイクだなァ」
「完全にザキがただただいじめられてるだけになったな」
「間に入ったザキが悪い」
「それはそう」
「相変わらず、千夏と花宮の息がピッタリで何よりだな」
「いや、恐ろしいの一言に尽きるでしょ」
なんかもう、マジでどうでもいいくらいには吹っ切れた。ていうか、普通にわたしが悪いって自覚あったしね。
尚、謝ったりは絶対にしないのでそこんとこヨロシク。
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