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もうヤケクソで無理を承知で頼んだ結果、シロはケラケラとそれはそれは愉しそうに笑うとあっさりと頷いてくれた。
いや、本当にわたしの事大好きじゃん。
正直、わたしからしたら迷惑極まりないけど…まぁ、この有り得ない条件で承諾してくれた訳だし、感謝するべきなんだけど…元はといえば、こんなところにわたし達を喚び出したヤツが全部悪いんだよな。
マジで絶対に許さねぇ。
「ていうか、わたしが言うのもアレだけど口約束でいいの?」
「別にいいよ。もちろん、おねぇちゃんが契約したいならしてもいいけど」
「いや、それは怖いんで遠慮させてもろて」
「まぁ、おねぇちゃんが約束を破っても守っても結果はどうせ同じだしね」
「確かに、それはそう。まぁ、シロは気長に待っててよ」
「なるべく早くしてね」
「まぁ、それはわたしにもわからんけどね」
まぁ、なんと言うか…物凄く簡単に言うとわたしが死ぬ時まで待っててくれ的な感じ? で、その時に契約なんでもなんでもしてあげるから、今は無償で協力してくれって頼んだ感じです。
相手は悪魔なんでね、人間の一生なんて短いだろうしね。
ちなみに最初は、わたしが死んだらって事で…マジでめちゃくちゃな事を言ったんだけど、シロに死んだら流石に生き返らせるのが面倒だから、死ぬ直前に迎えに行くと言われた感じ。
しかもその時に死なせずに魔術で肉体を今現在のわたしに戻した上で、一生居ようとか物凄く重たい愛のプロポーズされたからね。怖くね? ていうか、2回目(途中から)の人生が悪魔と共にとかマジで意味わかんねぇんだが。
「僕は、対等でいたいの。生き返らせちゃったら、おねぇちゃんは僕の傀儡みたいなモノになっちゃうし」
「いや、その辺の悪魔的事情はよくわからんけども。ていうか、この前はまだ自分の方が立場は下みたいな事言ってたけど、普通にわたしの方が立場下じゃね?」
「そんな事ないよ? 今、おねぇちゃんに魔力の補給をして貰えなくなったら困るし。だから、本当に嘘は言ってないよ」
「………んー、まぁ確かに今まで "嘘" は言ってないかな? 上手く誤魔化されるはいるけど」
「そこは悪魔だもん」
「それは確かに。むしろ、嘘を付かないでいてくれてるだけ感謝だわ」
わたしの言葉にニコリと笑うシロになんだか複雑な気持ちになりつつ…とりあえず、どうにかなりそうでよかった。
ていうか、化物の相手を余裕でしてるシロがマジでただの悪魔でヤバいんですけど。
呑気に話をしてる感じだったけど、普通に目の前には化物がいて…さっきの会話しながらシロが軽くぶっ殺した感じです。
いやぁ…マジで魔力さえあれば、なんでも出来るじゃん。
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