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んー…特に変なところは、ないかなぁ。まぁ…何回か普通に探索に来てるし、それなりに色々と持ち帰ってるからなぁ。

だけど１階にはまだ行けないし、とりあえずは２階を完璧に探索し終わりたいよね。確か、真ん中の数部屋まだ探索出来ないって話だったはず。奥の部屋から調べてて、途中で化け物達の共食いに遭遇して、危険だから帰って来たって言ってたし。

後は、魔の３階かぁ。
ていうか、前にわたし達が行った時は全然普通だったのに…まーじで意味わからんのよなぁ。確かに、奥の部屋は色々と異質でヤバかったけどさ。別に廊下が変化したりとかしなかったし、化け物に出待ちはされたけど普通に戻って来れたし。

まぁ、その３階の現象についてはシロでもよくわからないらしいから…どうにもならんのだけども。



｢ねぇ、シロ。探索に３階に行くのはやめた方がいい？｣

｢…どうだろう。僕は、あの奥の部屋についてしか知らなかったから…｣

｢そういえば、花宮さん達を襲ったあの異常な現象について、シロはわからないって言っていたね｣

｢僕も３階全体に違和感は感じてたけど…今まで壁に擬態する魔物とは会った事なかったから｣

｢んー、じゃあ試しに行ってみてもいい？｣

｢おい、だからさぁ…勝手に決めんなって言ってんだろ。マジでぶっ飛ばすよ｣

｢はいはい、すいませんね｣



２階の探索が終わったら、３階を探索しに行きたいと言い出せば…すぐにキレ散らかす一哉にうんざりである。

まぁ、わたしが一哉の立場なら絶対にキレてるし許さないからわかるんだけどさぁ。もういい加減に機嫌直してくれませんかね？ 伝染してわたしまでイライラしてくるからさぁ。そもそも、探索に支障出るからね？

ちなみに今は、 "salutem" と書かれた安全な部屋で何かないかと調べながら話してる感じです。で、後２階で調べてないのは２部屋だけだから、その後に３階を探索しに行くのは別によくね？ マジで一哉は、ただわたしに文句言いたいだけだろ。



｢うむ…何もないっぽいな｣

｢まぁ、一応は安全な部屋だし。重要なモノはないっしょ｣

｢それで隣が花宮が言ってた、なんかあるけど見えない部屋だっけか？｣

｢あー、なんか言ってたなぁ。ちなみにシロ的には、見て平気なモノだと思う？｣

｢良くはない、かな。もしなら、僕だけで確認して来ようか？ おねぇちゃん達が見たら精神が壊れちゃうかもしれないし…｣



…ふむふむ。
まぁ、普通に見えないモノな訳だし…わたし達に害がある可能性は大いにあるよね。だけど、シロだけで行かせるのもなんか怖いんだよなぁ。

いくら魔術が使える様になったって言っても、軽いモノだけみたいだし。わたし達に比べれば、死ぬ確率は低いかもしれないけど…まだ呪いで思う様に動けない訳だし、あっさり死んだりしそうだよなぁ。


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