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んー、シロのお蔭なのか体調は頗る良くなった。ちなみ、気分は物凄く悪いですけどね! つーか、いくらわたしの意思じゃないと言っても、真と一哉に迫ったとか人生の汚点でしかない。
迫られる事はあっても、わたしから迫るとか死んでも有り得ねぇんだけど。マジでないわー。
「とりあえず、シロの魔力がそれなりに回復したらしいからわたしは探索行って来ますね」
「…あ? 殺すぞクソブス」
「珍しく花宮がブチギレで草」
「何がとりあえずなのか説明して欲しいんだけど。それに千夏とシロを2人にするのは、嫌だって言ったよね?」
「いや、儀式に必要な物を集めなきゃじゃん。真は動けないし、健ちゃんも情報整理しなきゃじゃん? そうなったら、わたししかいなくね?」
「そりゃあそうかもしんねぇけどよ…シロが魔術使える様になったんだろ? それに悪魔なら文字だって読めるだろうし、千夏は行く必要ねぇんじゃねぇの」
…なるほどなるほど?
お前等は、どうしてもわたしを探索に行かせたくないと? まぁ、その気持ちはわからなくないけどね? そもそも、わたしだって行かなくていいなら行きたくないけどな。
正直、色んな意味でシロの事が心配だし。わたしがいた方がシロが動いてくれそうじゃん? それにわたしとしては、さっさと儀式して帰りたい訳で…なら動ける自分が行った方が早いじゃんってなるんだよね。
ていうか、今回は特に足手纏いがいると死ぬ確率上がるし。武器もなけりゃあ、なんもないからね。いくら、優しい千夏さんでもフォロー出来ずに見殺しとかになりそうだからね、仕方ないね。
「流石の俺も千夏とシロだけってのは、反対やで。100歩譲って探索するんはええとしても、2人だけってのはあかんわ」
「千夏の事だ、足手纏いがいると困るとかそんなところだろう? それによく考えろ。花宮と瀬戸は無理だとしても、何故俺等まで除外した?」
「まじでそれな。つーか、自分勝手に決め過ぎなんですけどー」
「わたしの事大好きかよ」
「こいつマジで頭湧いてんじゃねぇの」
「いつになく原が辛辣である」
はいはい、わかったわかった。
そうだよな、わたしに嫌がらせする為に死んでやるとか言う奴等だもんな。知ってた知ってた。
となると、一哉と弘と康次郎の3人とわたしとシロで…5人かぁ。まぁ、悪くはないけど…なーんか不安なんだよなぁ。主にシロに対しての態度とかなんだけど。一応、約束で縛ってるとはいえ…機嫌を損ねたら普通に殺される可能性もあるしさぁ。それなりに魔術も使える様になった訳だしなぁ。
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