さよならと嗤う | ナノ
09*(1/4)


…ふぅん。
まぁ、別にいいんだけど。



「千夏の扱いマジで雑過ぎてうける」

「3回連続はさすがに、な…」

「真と弘と健ちゃんが待機なのが、わりとまじで解せぬ」

「頭脳班と護衛的な感じじゃーん? ま、花宮に護衛とか要らないけど」

「うむ、痛み止は飲んだのか? 千夏が動けないと困るからな」

「なんでわたしを戦力に数えてんの、まじで。バカなの? 死んで」



まぁ、色々と情報整理やらをし終わって…ある程度休んだ後、赤司から次の探索班が発表された。

そこに平然とわたしが入ってて笑った。しかも一哉と康次郎もいるし。霧崎の事、酷使し過ぎじゃね? いや、別にいいけどさ。

だけど、一哉とわたしに関しては前回の探索でかなり消耗してるんですが? 軽くゾンビ100体は倒してるからね? どんだけ、わたし達頼りだよ。

しかも、また囮ですか…そうですか。ゾンビホイホイを有効活用し過ぎだろ。わたしを軽く使い過ぎだろ。



「ゾンビと戦えばいいんでしょー? そんくらい簡単だし」

「ふふ、確かにシンプルでわかりやすいね」

「お前等はわかるけど、なんで俺まで…ま、よろしく頼むわ」

「はぁ…よろしく」

「あんた達、武器いるー? ハサミしかないけど」

「じゃあ貰おうかな。頭を潰せばいいんだろう?」

「そんな感じー。ま、自分の身は自分で守ってねん」



そして囮チームに来たのは、陽泉の福井さん、氷室、紫原の3人。本当にお前等は探索しないで、ゾンビと戦ってろっていうメンバーでうける。

ま、緑間みたいにお荷物にならない分まだマシかな。いや、ゾンビを目の前にして役立たずになる可能性もあるけど、その時はその時だ。

ゾンビも強くなってるし、前回みたいに余裕ないだろうし構ってられん。

…でも、探索する余裕があればこの鍵を使える場所を探して来いって話だし、1階から開かない部屋を調べる感じ? ま、わたしも情報は欲しいし? 頑張りますけど。

ちなみにもう1つの探索班は、今吉さん・若松・笠松・森山・大坪・木村の6人。今吉さんにしか"さん付け"してないのは気にしない気にしない。で、2階を探索するらしいよ。



「鍵は、俺が持っていていいのか? 千夏が持ってた方がいい気がするが」

「別に無くさないなら誰が持っててもいいんじゃん?」

「ま、どっかの部屋の鍵っぽいし古橋が持ってればいいんじゃなーい? 千夏は、ハサミ持つので忙しいから」

「忙しくねぇよしね。あと、2本も要らねぇんだよクソが」

「えぇ? だって二刀流で無双してたし、2本の方がいいっしょ」

「どんだけわたしを戦わせたいんだよ! クソかよ! 後ろに下がってて…俺が守るよとか言えよ!」

「え、なにそれキモいんだけど」

「それな」

「…つーか、早く行かねぇの?」



あ、陽泉の連中の事をすっかり忘れた。めんごめんごー。

とりあえず、予備という事でハサミは2本持つ事にしました。ま、なにがあるかわからないからね。

ていうか、さすがにもう慣れてきたしね。油断はしない様に気を付けますよー。


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