さよならと嗤う | ナノ
05*(1/4)


いや、だから…マジでそういうのいいから。昨日(?)は、まぁ…わたしも苛々してたし別に今はそこは重要じゃないし。

ていうか、あんた随分とキャラ変わったよね。



「本当にすみません。志波さんを誤解していました」

「いや、強ち間違ってないし。別にいい。ていうか、あんた厨二病直ったの」

「?…あぁ、まぁ? 直ったと言うより戻りましたが正しいですかね」

「?…まぁ、別にいいけど。で、探索班はどう別ける訳?」

「とりあえず、基本は2校から4人ずつ出して2:2で2班でどうですか」

「いや、少ない。 最低でも5人チーム」



とりあえず、赤司のキャラ変は置いといて…探索班について、さっさと決めよう。

んで、2校から2人ずつねぇ…その発想はいいと思う。同じ学校の人がいれば安心するだろうし。だけど、さすがに4人は少なすぎる。まぁ、わたしは最低でも5人くらいは必要だと思います。

まぁ、少数で動きたいのはわかるけど…それで全滅なんてなったら笑えない。もちろん、多けりゃいいって訳でもないけどさ。



「せやなぁ…あんま多くてもアレやし、5・6人やな。ほんで、行くんは霧崎とどこがええかやな」

「霧崎が行くのは決定事項で、ちょーウケる」

「黙ってろ」

「話し合いに参加しろって言った癖に黙ってろとか…意味わかんない」

「正直、探索に行きたくないという者の方が多いんです。ですが、霧崎の皆さんなら喜んで行ってくれると思いまして」

「…否定出来ねぇや。ていうか、赤司と今吉さんと真はなるべく残ってた方がいいと思われ」



どう考えても司令塔には、体育館にいてもらわないと困る。探索から帰って来たら、みんな喰われて全滅してましたーとかマジで面倒臭いからやめて欲しいし。

それにこの3人の監視下で下手な事はしないだろうし。まぁ、強行する可能性もなきにしもあらずだが…まぁ、今のところは大丈夫だろう、多分。



「まぁ…確かに。ですが、探索に行かない訳にもいかない。3人の中で最低1人が残れば…まぁ、大丈夫ですよ」

「いや、ダメ。今吉さんと赤司は絶対にどっちか残るべき」

「せやろなぁ…花宮だけやと、なぁ?」

「でしょ? 誠凜とか絶対に命令聞かないだろうし、仮に誠凜の日向がここにいて…命令してたら、わたしも無視するし」

「…おい、さっさと決めろ。あの女が動き出した」

「うわ、えぇ…とりあえず、あいつが探索に行きたいって言ったら絶対に却下な。あいつは、体育館に軟禁しとくべき」



ずっと黙って話を聞いてた真がそれはもう嫌そうな顔と声で呟いたので、チラリと目線を移すと何故かこっちに小走りで向かってくるあの女が目に入った。


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