36*(1/4)
んー、寝過ぎて頭が痛い。
なんか、どんなに考えてもやらなきゃならない訳で…もうどうにでもなれとヤケクソに思ってたら、爆睡してた。
いや、まぁ…怪我もしてるし、かなり疲れてたからね、仕方ないね。
で、全員に説明をし終わったらしくて…まぁ、大変だったらしいよ。いや、そりゃあそうだろうけど。
「うわ、不細工過ぎて笑う」
「放っとけ。で、まじで行ったの?」
「うん、行ったよ。水晶玉が足らないからね」
「マコト達の心配をしてるのかい?」
「シレッと入ってくんのやめろ。つーか、メンバーは大丈夫な訳?」
「ま、大丈夫じゃん? 死んだら自己責任って事になったし、そもそも動ける奴が少ないし。役立たずでも手榴弾くらいは投げられるっしょ」
「ぎゃはは、原さん相変わらずド直球過ぎてうける」
真達はわたしが寝ている間に、残りの水晶玉を探しに行ってしまったらしい。もちろん、一哉と康次郎はいるけど…あと健ちゃんも残ってる。
で、真と弘が探索しに行ってるらしいんだけど…またメンバーが頼りない事。
第1班の真達は、黄瀬・笠松・大坪・木村の6人で北側の探索。
第2班は、福井さん・劉・木吉・黒子・葉山・根武谷の6人で南側の探索。
って事になったらしいけど、まさに人材不足感が否めない。なんだこいつ等、化物に殺られそうな気がしてしょうがない。
特に2班とか葉山と根武谷しかまともに戦えない疑惑。
「次は、俺等が出れるし。ま、大丈夫大丈夫」
「尚、千夏は留守番の模様」
「もう千夏は、最後になるまで体育館から出さないからね」
「健ちゃんの心配性が悪化してやがる」
「花宮が居たら間違いなく " 自惚れんなブス " って言ってるな」
「ふざけんな顔は可愛いわ」
「ま、千夏に死なれちゃ元も子もないし。最後の大役まで大人しくして欲しいんだけど」
いや、まぁ…確かにわたしが生きてないと困るのは確かなんだけど、嫌だなぁ。今は、まだ怪我が治ってないから待機してるのは我慢出来るけどさぁ。
あのクソ女を殺さなきゃなんない訳じゃん? そもそも、わたしが囮になればクソ女からは狙われずに、水晶玉の探索が楽になるんじゃね?
今はどんな姿をしてるか知らないけど、手榴弾で爆発祭りしてれば…どうにかなりそうな気がしそうだし。
「ねぇねぇ、水晶玉をもっと楽に探索出来る方法を思い付いたんですけどー。わたしまじで天才かもー」
「ぶ、瀬戸が危惧してた事態になりそうで草」
「やめてよ、ほんと」
「囮に使えるじゃん、わたし!!」
「案の定で草。絶対に言うと思ってたけど、まじでバカだ頭ン中ババロアだわ」
「ま、千夏さんならそう言い出しそうだよなーってみんなで話してたんスけどね!」
「ははっ、千夏は少しお馬鹿さんなんだね」
「爽やかにバカにしてんじゃねぇぞ、氷室ォ!!」
いや、だって1番効率良くない? あのクソ女は、多分だけどわたしがいたらわたしに向かって来ると思うし。
ましてや、わたしが死んだら全員が脱出不可になる事をわかってるなら、間違いなくわたしを狙って来るでしょ。出来る事なら完璧なわたしに近付きたい訳で、みんなの事も喰いたいだろうし。
なら、もうわたしが正々堂々と相手してやった方がわかりやすいし。それに探索組が急襲とかされる確率も減るだろうしさ。
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