さよならと嗤う | ナノ
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チッ…面倒くせぇな。
役に立たねぇ奴ばかりがピンピンしてやがる。



「ほな、ワシが探索行こか? 赤司は無理やし、花宮は霧崎の連中が心配なんやろ?」

「ですが、他のメンバーはどうしますか。今は、余り探索の方に戦力を置けませんし」

「適当でええよ。最悪、誰かが死ぬ様な事があっても…さすがにしゃーないわ」

「あんた、たまに躊躇なく切り捨てるよな。ま、今の状況でその判断は間違っちゃいねぇけど」

「では、霧崎第一の方達は待機。探索班は、今吉さん込みで適当でいいと?」

「ええで。さすがに千夏達が必死に情報集めてんのに、なんもしとらん奴等が多過ぎる。少しは、千夏達と同じ立場にさせてやらんと…な?」



こんなんでも、なんだかんだで千夏を可愛がってたからな…この人。さすがにここまで来たら、役立たず共の肩を持つフリはやめたか。

だが、メンバーによっちゃあ今吉さんまで死ぬ可能性が出て来る。さすがに適当に決めるって言っても、それなりに考えなきゃならねぇな。

ま、この人の場合死んでも死ななそうだから大丈夫な気がするけどな。



「では、今吉さんの班には高尾くんとうちの葉山と根武谷を入れます。これで最低限の戦力は確保出来るはずです」

「高尾くんかぁ、ええな。他の2人も戦力としては、かなり優秀やし文句ないで」

「残りは、今吉さんと連携が取りやすい諏佐さんと…高尾くんがいますし、緑間でどうですか」

「それでいいだろ。後は、適当に誠凛と秀徳と海常辺りの班作ればいい」

「そうですね。じゃあ、みんなを集めましょう」



さすがにもう片方の班に不安はあるが、まぁどうにかなるだろう。今から情報はくれてやるんだ、そのくらいどうにかしろって話だ。

赤司の呼び掛けに素直に集まってくる奴等が多い中、霧崎スペースにいるバカ共はテコでも動かなそうなくらいグダグダしてやがる。

黄瀬は、渋々こっちに向かって来てるみてぇだが…あいつ等、話を聞く気ゼロかよ。たまたま、目が合った高尾に来いと顎で指すとゲラゲラと笑いながら原達に何かを伝えると走ってこちらに向かって来る。

いや、お前しか来ないのかよ。


◆◇◆◇◆


結局、うちの連中は誰1人として来なかった。ま、あいつ等の事だから自分達が探索に行かないのを察してるんだろうが。

とりあえず、赤司の話に対して反対する奴はいなかった。もちろん、情報については…かなりざわついたが。

さすがにここまで負傷者が出たんじゃ、隠したままでいる訳にはいかねぇからな。

ゾンビの他に、マネキン等に襲われる。ゾンビはナイフを使い、固くなっている事。

メモに関しては、まだ詳しくは話してはないが…メモの色の種類についてとドロップ関係。

鍵については、普通の鍵は教室。小さな鍵はノートの紙片が入った箱に使う事を伝えた。


ちなみに探索場所は、今吉さん達が2階の西側。誠凛から木吉・小金井、秀徳から宮地・木村。海常から小堀・早川の班が3階の2ーCから先になった。

まぁ、どうにかなるだろ。
知らねぇけど。


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