17*(4/4)
あぁ…眠くなって来た。
ていうか、わたし気絶から目覚ましてしてからずっと寝てないよね。しかも、その後の探索はほぼゾンビと戯れてたし。
むしろ、よく起きてたなって感じで起きてるよね。そしてお腹も減った。携帯食料とか腹の足しにならん。
「…んーーー」
「あ、千夏が寝そう」
「あの顔は寝るな」
「え、下着で寝るのか?」
「眠そうだね」
「ぎゃはは! 顔でわかるんスか?」
「んーーーねる」
「えぇ、俺? 瀬戸か古橋んとこ行ってよー」
「うっせぇ…動くなしね」
もう寝れればなんでもいいので、隣にいた一哉に寄り掛かり目を瞑る。
んーーー眠い。
これは、本格的に体が休息を求めている。まぁ、足ガックガクになるくらい無理したからね。当たり前っていえば当たり前なんだよなぁ。
ていうか、普通に肌寒いんだけど。本当に誰もTシャツを貸さない辺り、まじで霧崎はクソばっかりだよな。
仕方なくゆっくりと体を起こし、未だに何かを話し合ってる真達の方を見る。
「まーこーとーー!!」
「はい、後で花宮に怒られるやつ」
「ていうか、お前等がTシャツ貸してやればいい話だったろ…」
「えぇ、目の保養だったし」
「脱ぐの面倒だったから」
「まぁ、なんとなく」
「つーか、千夏さんがいいなら俺の貸しますよ?」
「高尾かぁ…高尾、高尾ねぇ? んー、まぁ黄瀬と青峰よりはマシかな」
「ぶはっ、まじッスか?」
黄瀬と青峰よりかは、遥かにマシなのは確か。ていうか、もうまじで眠いから高尾のTシャツでもいい気がしてきた。
そして高尾にTシャツを借りようかと思っていたら、凄い勢いでわたしの顔面に何かが飛んで来た。
あ、これ真の匂いだわ。
早い到着でわたしは大変嬉しいです。そして顔に叩き付けられた物を剥がすと、案の定めちゃくちゃキレてる真がいた。
うわ、寒そう。
「うっせぇんだよ、さっさと寝てろブス」
「その上着も寄越せよ」
「テメェは何様なんだよ、あぁ?」
「千夏様だよ、早く寄越せ。眠いし寒いんだよ、眉毛」
「凍えてしねよ、ブス」
「とかいいつつ、脱ぐ花宮はやっぱりツンデレだよねー」
「うわっ…花宮さんほっそ! 細マッチョ!」
「お前等も騒いでねぇで、少しは役に立つ事でも考えてろよ。少し経ったら、赤司から話があるだろうがな」
そんな事を言いながら、わたしに上着を放り投げるとYシャツ1枚でネクタイを締め出す真に笑いそうになる。真面目かよ! いや、まぁ…ネクタイしてない真は違和感半端ないけど。
そして真のTシャツを着て、上着を羽織っていざ眠る体制に入る。なんか一哉が"ちょっとー花宮くさいんだけどー"とかなんか文句を言ってるが、知ったこっちゃない。
わたしは寝るのだ。
邪魔したら殺す。
んーーー…真の匂いかぁ。
そんな事を考えてる内に、わたしの眠りへと落ちていった。
(ぶふっ…この状況で寝るとか、まじ千夏さんパネェ!)
(そいつは、目覚ますまで寝かしとけ)
(えぇ、俺の肩が死ぬんだけどー)
(1回くらい死んどけ)
(花宮が酷いんだけど)
(つーか、こいつ顔だけはまじで良いんだな)
(なっ、…青峰っち!!)
(事実だから反論しようがないな)
(えぇ? 千夏さん可愛いじゃないッスか)
(は? 高尾って物好き?)
(ぶっ…ちょ、原さんなんか怖いッス)
(千夏はあげないよ。俺の玩具だから的な)
(ま、それは否定しない)
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