さよならと嗤う | ナノ
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◆◇◆◇◆


「誰だよ、班が別れる可能性が出て来たとか言ったの」

「何言ってんだお前」

「いや、赤司がすげぇのはわかったけど…わたしの期待を返して!?」

「よくわかりませんが、すみません」

「本当に謝ってんじゃねぇよ!!」

「ははっ、千夏はほんまに元気やなぁ」



暫くして、赤司達に呼ばれた訳だが…見事に赤司に言いくるめられたのか、はたまた今吉さんなのか…あの女と班が一緒になりました。

いや、どんだけだ。
わたしは、正直! 正直!! あの女と一緒に行動どころか視界にも入れたくないくらいだったからね。班が別れたら、ラッキーとか思ってたからね。

情報は欲しいけど、あいつと一緒に行動するのは嫌だったからね。いや、まじで。



「ていうか、軽く嫌がらせしてない? は? 赤司なんなの」

「俺にとって、間違いなく信頼の置けるメンバーですよ」

「お前、WCの殺伐とした雰囲気を思い出せよ」

「キセキに囲まれるとかざまぁ」

「まじでしね。クソ眉毛が」

「もちろん、志波さんも信頼してますよ」

「ちげぇよ、そこじゃねぇんだよ!! ていうか、信頼とかキモいからやめてくんない!?」



そして、まさかの探索班はキセキから緑間を抜いた4人とわたしとあの女って事になりました。というか、なってました。

そしてもう1つの班は、霧崎から真・一哉・健ちゃん。誠凛から火神・黒子・日向。

クソ愉しそうな班ですね。遠目から見てたい、めっちゃ見てたい。ていうか、わたしに役に立たないって言われたからって露骨過ぎて草も生えない。

ていうか、うちのその3人相手に役に立つ方が難しいと思うけど。3人共、頭良いし? ゾンビに躊躇とかしないし?

あれ? ただのお荷物じゃね? クッソうける。



「カオス通り越して、嫌がらせの様な班メンバーでクッソうける。真ざまぁ」

「あ? うるせぇしね」
「は? お前がしね」

「ほんま仲良しやなぁ。とりあえず、無理はせん様にな」

「志波さんは、基本的に青峰と黄瀬と一緒に行動してもらう事になります。そして、俺と紫原が姫野さんと一緒に行動します」

「え、赤司死なない? 大丈夫? 心配とかはしないけど死なない?」

「大丈夫ですよ。別に別れて行動する訳ではなく、先行を志波さん達に任せるってだけですから」

「またわたしを戦力に数えてんな? おい、赤司」

「ははっ、使える者を使うのは当たり前じゃないですか」



こいつ…なんて奴だ。
先輩ぞ? 我先輩ぞ?

いや、まぁ…あの女を直接守る事はしなくて済みそうだから今回は許してやる。

ただ、お前の死亡率かなり高いからな? 紫原は動ける巨人だが、巨人だからな? 小回りきかないからな? ある意味、的になり得るからな?

まぁ、頑張ってくれ。


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