さよならと嗤う | ナノ
06*(1/4)


「よっ…と! てーか、千夏がマジでゾンビホイホイでウケるー。はい、次〜」

「全然ウケない。ていうか、わたしにもそれ貸して」

「えぇ? 千夏は素手でいいじゃーん」

「汚い臭そう触りたくないっ…てーの!!」

「ぶっ! でも蹴るんはいいんスね」



無事(?)にゾンビを全滅させたはいいが、技術室が開かなかったので武器がないまま、2階に上がったはいいけど…まぁ、ゾンビにストーカーされまくって全然進まないよね! ていうか、どんだけゾンビいる訳? そもそも、どっから湧いて来てんだよって話。

一哉がケラケラと笑いながら椅子でゾンビを殴り殺してるのを横目に目の前のゾンビの腹に蹴りを入れる。

ていうか、健ちゃんと緑間はもっと働けよ!! なんでわたしまでゾンビと戦ってんだよ! 色々とおかしいだろ!

なお、健ちゃんと緑間は今は階段上がってすぐの部屋を探索してます。そして廊下では、わたし達がゾンビパニックしてる感じ。ていうか、普通はわたしも中で探索じゃない? 絶対におかしい。



「ザキ、へいぱーす」

「うおっ…原ァ!!」

「ねぇ、健ちゃんまだぁ!?」

「まだ」

「ていうか、まじで湧き方エグくないッスか? まじで分裂してるっ…し!」

「でも弱いから大丈夫大丈夫。ていうか、元を絶ちたい。こいつら、どっから湧いてんのまじで」



さすがにわたしの血の匂いで集まって来るにしても、このペースはおかしい。この辺に、無限湧きポイントでもあるんじゃねぇの…まじで。

とりあえず、健ちゃんと緑間の探索が終わったらゾンビの湧きポイントを探しをしよう。このままじゃ、武器を手に入れるどころの話じゃないし。

しかも、こんだけゾンビ殺してんのになんもドロップしないのも気になるし。なんなの? まじでただの雑魚なの? まじでしんでくれ。



「…もういい、行こう」

「遅いんだよ! とりあえず、向かって来てるゾンビ倒しながら先に進むよ」

「え、なんだよ瀬戸…なんかあったのか?」

「んー…まぁ。黒のメモ見付けた」

「ちょ、なにその真ちゃんの顔!」

「…うるさいのだよ高尾」



んー、なるほど?
またメモかー そうかー。
健ちゃんと緑間の様子を見る限り、あんまりよくない情報とみた。

だが、今はゾンビをどうにかする方が先。さすがにゾンビパニックには飽きてきたし。ていうか、弱過ぎてただの作業とかしてたからね。

そしてゾンビをボコりながら向かって来たゾンビが来た方へと向かっていった。

ちなみに先行は一哉と弘で、真ん中にわたしと高尾、後ろに健ちゃんと緑間ね。

なんか後ろが不安だが、まぁ健ちゃんはやる時はやる男だから大丈夫だよ、なんかあったら置いてくけど。


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