さよならと嗤う | ナノ
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もうね、わたしの頭を太鼓か何かと勘違いしてんのかよ、お前等は。

叩かれた頭を擦りながら、ゲラゲラと笑っている一哉の頭を軽く叩くと " 理不尽過ぎてキレそう " とか言いながら、デコピンされた。

お前のデコピンが1番痛いんですけど!?

尚、隣では未だに発狂大会してるからね。さっきから、黄瀬と木吉がめっちゃ騒いでてヤバい。早く落ち着かせてやれよ、仲良しごっこパワーでどうにかしてやれよ。



「で、メンバーはどうするんだ?」

「今、ここで出たい奴はいるか?」

「うい」「ん」
「行きまっス!」
「ワシもええで」
「俺も行けますよ」
「俺もOKだよ」

「いや、積極的過ぎませんかね?」

「千夏が囮をするんやったら、多少は余裕があるやろ?」

「それはそうですけどー」

「つーか、場所変えるぞ。うるせぇ」

「花宮がまじで鬼」



そして今更、医務室から移動して体育館に来たんですけど。まぁ、大体の奴は発狂大会に付き合ってるので…人数は少ない。

まぁ、それでも付き添いは最低限にしてるみたいだから。前に比べたら大分、マシにはなった感じ? ま、役には立たんだろうけど。

で、更に体育館内にいる奴に探索に行く気がある奴はいるか真が声を掛けた。



「やめとけやめとけ、死ぬぞ」

「死なないのだよ! 人事を尽くすだけなのだよ」
「ぎゃはは、いつも通り過ぎっしょ!」

「で、お前等はなんで来んのー? 千夏の事、疑ってたんじゃねぇのー?」

「っく、…す、すんません、でした。俺等にも手伝わせてくれ…ださい」

「っ、志波…わ、悪かった。だから、」

「はいはい、勝手にすれば。どっちにしろわたしは、あんた達と別だから」



黄瀬を除いたキセキはなんとなくわかってたけど、火神と伊月が立候補してくるのは以外だった。つーか、お前等は木吉と黒子はいいのかよ。仲良しごっこして来いよ。特に木吉は未だに発狂してたぞ。

で、立候補して来たのは…
洛山は黛さん以外。
陽泉は氷室と紫原。
桐皇は青峰と今吉さん。
海常はなし。
秀徳は高尾と緑間。
誠凛は伊月と火神。

それに一哉と健ちゃんか。

いやいや、人数多過ぎない?



「この人数なら4・5・5で階で分かれられるな」

「えぇ? 人数合わなくない? 千夏ちんとあんたは?」

「俺等は別だ。ちゃんと説明するから黙ってろ」

「つーか、マジでやるのね。うけんだけど」

「千夏は言い出したら聞かないの知ってるでしょ。それに焚き付けたの原でしょ」

「ま、花宮なら大丈夫っしょ」



相変わらず健ちゃんは、わたしが囮をする事に反対っぽい感じで機嫌が悪い。いやぁ…うん、ごめんね。

で、班分けは真が決めたんだけど。

1班は1Fで、今吉さん・紫原・氷室・伊月・火神。
2班は2Fで、黛さん以外の洛山と青峰。
3班は3Fで、一哉・健ちゃん・高尾・緑間。

ちょっと3Fのメンバーが4人で不安だけど…まぁ、一哉と健ちゃんがいるから大丈夫だと思ってる。

ていうか、わたしがちゃんと囮すれば済む話だし。



(で、音楽室と美術室と図書室だっけ?)
(なんかヤバそうだよね〜)
(現に美術室はヤバかったんだよ)
(図書室は安全なんだっけか?)
(化物が入って来れないだけだ)
(音楽室は入った事なかったやんな?)
(鍵が開いてなかったんでね)
(だから音楽室が1番怪しいよね)
(ちなみに危険度も高いがな)
(えっ…ま、まじかよ)
(今更ビビってんの? ならやめれば)
(や、やめねぇよ! …です)

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