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わたしの声に反応する様に爆発音が響くと、一気に速度を上げた真達がスピードも緩めずに体育館へ転がり込んで来て、最後に一哉が入った瞬間…康次郎と一緒に体育館の扉を閉めて、鍵を下ろした。
いっ…たぃ!!
だが、扉を閉める為に力を入れたせいで左腕が死ぬ程痛くて思わずその場で腕を掴んだまま悶えた。
「っはぁ…っ、はぁ…なにやってんだ、このブス」
「はっ…はぁ…まじ、ばか。寝てろよっ…」
「はぁ…もう、っ…なんで、いるの…」
「っ、あぁっ…ほんと、はぁっ…つかれた…」
「はは、おかえり」
「随分と派手なマラソン大会をしていた様だな」
「古橋っ…はっ…まじ、しね、…はぁ…っ」
さすが康次郎だ。
汗だくで息も絶え絶えの真達に冗談を吐けるなんて、とんでもねぇ精神してやがるぜ。
普段の真なら絶対に有り得ないくらい息を切らせて、座り込んでる真のところに向かいわたしも座り込むとゆっくりと真が顔を上げた。
うわっ…汗やばっ。
そしてそんなわたしを睨み付ける真だったが、何を思ったのかまだ荒い息のまま何故かわたしに抱き付いて来て、軽いパニックになった。
「…はぁっ…花宮のデレ来ましたー。うっけるー…千夏、次は俺んとこきてねー」
「じゃ、次俺ね」
「俺が最後かよ!?」
「ちょ、はっ!? な、なに!? えっ、なにがあったの!?」
「うるせぇ…黙ってろ。何回も…ふざけんな…クソが」
「千夏ちん、俺もー」
「出来れば俺もお願い、したいかな」
「いや、まじでなんなの!? え、あの化物になにかされたの!?」
もはや、まじで意味がわからない。わたしを抱き締める真はもちろんだけど、次ってなんだよ。なに順番待ちみたいになってんだよ。しかもちゃっかり紫原と氷室も参加してんじゃねぇよ。
だけど、真が呟いた " 生きてるよな " の言葉になんとなく何をされたのか察したわたしは、仕方なくされがままでいた。
絶対にまた精神攻撃されたよね。しかも、またわたし関係の。いや…まぁ、あの感じだとかなりキツイの貰ってそうだし。そんな中、帰って来たんだから…しゃーない甘えさせてやろう。
みんなの女神だぞ、崇めよ。
「はぁ…また千夏殺しまくったわー。ないわー、あの化物まじクソだわー」
「さすがに爆散する千夏はキッツいぜ…」
「つまり、わたしに向かって手榴弾投げてたのかよ」
「悲鳴まで…バッチリ千夏だったし。ほんと…頭おかしくなるかと思った」
「俺は、腕を掴まれて…助けてと言われた時は…さすがに躊躇してしまったよ」
「あれ、ザキが気付いて投げてなかったら氷室ヤバかったよね」
あぁ…なるほど。
本当にご苦労様。
わたしは、まだ一哉マネキンしか会ってないから…よくわからないけど。この6人の様子を見る限り、かなりキツイ精神攻撃をされたんだろう。
そして紫原と氷室が子供の様に駄々を捏ねるので…仕方なく2人の間に座ると氷室がわたしの手を取り、紫原が人の太股に頭を乗せた。
こいつ等、確認の仕方に容赦もなければ躊躇もねぇな!! 殴っていいかな!!
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