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赤司と高尾から武器を受け取り、すぐに体育館から出た。探索するルートは既に決まってるからな。
今吉さんから預かった小さな鍵を持っている俺と古橋は一気に3階に向かい、原とザキと健太郎にはどこかの鍵を持たせて1階から順に探索して階を上がって来るようにと指示してある。
もちろん、職員室を始めとした1度探索した場所も念入りに探す為だ。そもそも、回復薬も職員室にあったからな。
「花宮、早速だが使って構わないか?」
「あぁ、弾薬は尽きねぇからな出し惜しみする必要はねぇよ」
「こんな奴等に構ってる暇はないからな、すぐに終わらせて薬を見付けよう」
「頭を狙え、全滅させたらお前はそこを探索しろ」
「あぁ、わかった。何かあれば呼んでくれ、すぐ向かう」
「あぁ、古橋もな」
3階に着いた瞬間にゾンビが現れ、古橋が銃を構えた。その間に俺は手前の教室の探索へ向かう。廊下から銃声が響き、古橋がゾンビの相手をしているのがわかる。
とりあえず、全ての机、ロッカー、ごみ箱の中まで隅々まで確認するが特になにもなく教室を出る。既に古橋の姿はなく、ゾンビもいない。
古橋がいるであろう教室に声を掛け、返事を確認してから隣の教室に入る。
…正直、保健室が1番怪しいんだが鍵がないので入れない。鍵を見付け次第、保健室に試しに行く事にはなってるが…そもそも鍵の入手が出来るかどうかもわからねぇからな。
まぁ、原達の持ってる鍵が保健室の鍵なら1番いいんだが…そう簡単にはいかねぇだろうな。
それにしても…なんもねぇな。さすがに普通の教室には置いてねぇか? 回復薬があった職員室は、最初から開いてたが…あれは単なる慣れるまでのお助けアイテムって感じだろう。となると、やはり名前付きの教室が怪しい。
あぁ…クソッ、んなのはわかってんだよ。
「花宮、次は2ーDに行く」
「あぁ、わかった」
「…なにか、あったか?」
「いや、なんもねぇよ」
「そうか、こっちもだ…」
「チッ…原達がなんか見付けてればいいけどな」
焦っても意味がねぇのは、わかってるが…ここまで何もないと苛々も募っていく。
結局、2ーCにも何もなくすぐに2ーEに向かいドアを開ける。
が、そこにどう見ても異色のゾンビが2体がいて、待ってましたと言わんばかりこちらに向かって来た。
すぐに銃を構えて発砲し、古橋を呼ぶ。
チッ…死なねぇ上に分裂すんのかよ!
確かに、頭を撃ち抜いたはずだが…ゾンビは倒れるどころか分裂し、増えていく。じゃあ、さっきのゾンビ達もこいつから出て来た奴等って事か。
無駄に数が増えていくゾンビに苛立ちながら、1体ずつ確実に仕留めていると古橋が合流し、直ぐ様ゾンビの殲滅に掛かった。
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