2人の当たり前*(1/4)




はい、どーも!
みんな大好き原ちゃんだよん♪

今ね、彼女であるともだちと一緒にいるんだけど〜なんて言うの? ともだちって冷めてるから、ずっと携帯弄ってるだけで暇なんだよね。



「ねぇ、暇なんだけど」

「わたしは忙しい」

「携帯弄ってるだけじゃーん」

「だから携帯弄るので忙しいんでしょ」

「なに男? 浮気? 浮気なの?」



ツンツンとともだちの頬を突つきながら携帯を覗き込むと、どうやら友達とLINEをしているらしい。

しかも内容が酷い。

彼氏がどーのこーのと愚痴を長々と話している。ていうか、ホントにともだちの友達って性格悪いのが多いよね。

なまえちゃんは、別として。



「仮にわたしが浮気してもなんとも思わないくせに、よく言うよ」

「いやいや〜原ちゃんショックで泣いちゃうよ? 病んじゃうよ?」

「なんなの、そのウザキャラ。てか、浮気するならバレないようにするのが礼儀でしょ」

「まぁ、一理ある」

「別にする予定ないけど」



というか、ともだちの場合は浮気するなら別れそうだけどね。いや、俺は別れる気ないけどねん。

なんて言うか、ともだちといると楽だし。女特有の面倒臭さがないって感じ?

まぁ、悪く言うと可愛いげがない上に冷めてる。そうそう、あれだ、ツンデレっぽい。

ほとんどデレないけど。



「てか、さっきからなんなの? 今日は、ヤケにウザいですね」

「彼氏にウザいとか酷いんですけどー」

「じゃあなに? 一哉くん可愛い〜甘えん坊さんだぁ〜とか言って欲しいの?」

「なにそれキモい〜」

「彼女にキモいとか酷いんですけどー」

「いや、ちゃんと会話しようよ」



相変わらず、携帯から目を離さないともだちに後ろからくっつけばウザいと言われるし。

ホントなんなのこいつ。

普通に俺に抱き付かれたりしたらキャー原くぅーん! みたいになるのにさ。

いや、まぁともだちが言ったらキモいんだけどさ。てか、嘘だってすぐにわかるし。



「はいはい、なに?」

「ともだちは、なまえちゃんを見習うべき」

「あいつは特別だから無理」

「なまえちゃん可愛いよなぁ〜」

「もうお前は、古橋に殺されろ」

「ちょ、なんて事言うのさ」



確かに、なまえちゃんに手出したら古橋に殺され兼ねないけどさ。

まぁ、でもなんだかんだで俺にはともだちくらいが丁度いいんだけどね。



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