想う程、なみだ*(1/4)
・・・もう最悪だ。
机に突っ伏しながら自己嫌悪に陥る。
今、わたしは康くんと最大級の喧嘩をしていた。
事の発端は、数日前の事だ。
わたしがクラスの男子と一緒に談笑していたのが始まり。だけどその子とは、元々仲が良かった。
だけど前から康くんは、わたしが男子と話しているのを余りよく思っていなかった。口にこそ、出さないけどあんまりいい顔をしない。
だけど、わたしも康くんが女の子と話してると余りいい気分ではないので、その気持ちもわかる。
でもお互いにそこは、あえて深く触れない様にしていた。学校生活で異性と全く話さないで過ごす事は無理に等しいし。
そんな風に曖昧にしていたせいなのか、事件が起こった。
たまたま、仲が良い男子と談笑をしていた時だった。廊下を走って来た男子生徒に勢いよくぶつかれたのだ。
そこまでは、まぁ…よかった。
わたしが痛いだけだし。
が、いきなり突撃されてバランスを崩さない訳がない。つまり、談笑していた男子の胸に飛び込んでしまったのだ。
正確に言うと抱き付いたという形になる。そしてそれをたまたま見ていた康くんと言い合いになり、大喧嘩に発展してしまったのだ。
わたしの主張は、ただの事故!
だけど康くんとからしたら、わたしが無防備だとか無警戒だとか…なんか色々と言われた。
そしてその日からまともに話していない。というか、目すら合わせてくれない。
「はぁ…もうやだぁ…」
「さっさと謝ればいいじゃん」
「だって、あれはホントに事故だし。好きで抱き付いた訳じゃないのに…」
「いや、それ何回も聞いたし。でも古橋からしたら嫌で嫌で仕方なかった訳でしょー?」
それは、わかるけど…。
いくらなんでも、その男子は関係ないじゃない? なんか、わたしが抱き付いてしまった男子を責め出すもんだから、わたしが彼は関係ない! と言えば更に喧嘩は大きくなった訳です。
ていうか、その場でわたしは何度も謝ったんだよ? 凄い悲しそうな顔してたし。なのに、許してくれなかったと言うか…なんというか。
しまいには、その男子になまえに近付かないでくれとか言い出すし。
いや、ホントにやましい関係じゃないからこそ、大切な友達だからそんな事言わないでと言っただけなんだけど。
まぁ、康くんからしたらそうには思えなかったみたいで…なら勝手すればいいって言われちゃったんだよね。
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