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そして放課後になった訳だけど、明日香と美紗は何やら遊びに行くらしく問題はなかったんだけど。

ともだちは、わたしと帰る気満々でちょっと困っている。説明するにもなんて言えばいいんだろうか。

古橋くん家に子猫を見に行くから、部活見学して一緒に帰るって言えばいいのかな?

う、うーん…なんかこうして改めて考えると、意味がわからない。

とりあえず素直に説明したら何故か一瞬、驚いた顔をするとニヤニヤとしながらなら仕方ないなぁ〜とわたしの肩を叩いた。



「一哉からちょっと聞いてたけど、まさか本当に古橋くんと仲良くなってるとは」

「え、えぇ? 原くんなんて言ってたの?」

「いや、なまえと古橋くんが最近仲良いんだよね〜みたいな?」

「最近よく話すし…ひ、否定はしないけど…」

「まぁまぁ、頑張りなよ。あ、ゴムいる?」

「い、要らないよ! ただ猫を見に行くだけだからね!」



アハハ、冗談だよ〜なんて言いながらわたしの頭を撫でる。本当にともだちは、なんでもかんでもそっちに持っていきたがるんだから…。

それに古橋くんは、そういうタイプじゃないと思うし。というか、そうじゃないと困る。

普通に古橋くん家に行くのが怖くなるじゃん。



「まぁ、一哉じゃあるまいし大丈夫だとは思うよ? でもなんかあれば連絡しなよ」

「いや、原くんはともだちの彼氏じゃん」

「まぁ、一応ね。でもあいつ見境ないから。なまえの事も食ってみたいとか言ってたよ」

「…それカップルの会話じゃなくない?」

「気にしない気にしない。まぁ、なまえに手出したら殺すって言っといたから安心していいよ」



いや、それ全く安心出来ない。
とりあえず、古橋くんと頑張ってね〜と何事もなかったかの様に教室から出て行くともだちに溜め息をつく。

というか、もしかしたらともだちも一緒に部活を見学してくれるかな? とか思ったのにそんな事はないようだ。

ともだちは、原くんの彼女だし…部活を見学してても違和感はない。むしろ、それにわたしが一緒にいても付き添いくらいにしか思われなくて少しは、緊張しなくて済むと思ったのに…。

結局、1人らしい。



「みょうじ?」

「あ、古橋くん…もう行く?」

「あぁ、許可も得たからな。じゃあ行くか」

「う、うん」



そして準備が出来たのか古橋くんがわたしの席まで来てくれた。というか、さっきの会話聞かれてないよね?

そんな事を思いながら古橋くんの隣を歩いた。



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