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というか、ずっと気になってた事なんだけど。花宮くんは、わたしになんの用があったんだろうか?

あの時は、古橋くんに言われた通り教室に戻っちゃったし。結局、なにも聞いてないんだよね。



「ねぇ、あの日花宮くんは本当にわたしになにか用があったの?」

「…用があったと言うか、みょうじの顔を見たかっただけと言ったところだな」

「え、なんで?」

「屋上でみょうじと会った事を原が花宮に話したせいだろう」

「う、うん?」

「みょうじは、気にしなくていい」



とりあえず、意味がわからないけど大した用ではなかったみたいなのでよかった。

…うん? よかったのか?

というか、原くんはなにを思って花宮くんにそんな事を言ったんだろう。むしろ、彼女であるともだちの事を言えばいいのに。

あ、既に紹介済みなのか。



「あ、そう言えば子猫は元気なんだよね?」

「あぁ、特に問題はない。気になるなら見に来ればいい」

「…古橋くんって結構天然?」

「なにがだ?」

「あ、いや…なんでもない。じゃあ古橋くんがいいなら見に行きたい…かな?」

「部活が終わってからなら構わない」



あ、やっぱり断らないんだ。
なんの躊躇いもなく普通に家に招いちゃう古橋くんにちょっとだけ呆れてしまう。

確かに、話す様にはなったけど…家に招く程なのだろうか?

でも古橋くんの様子を見る限り、あんまり気にしている様子もないし…まぁ、古橋くんの言葉通り…気になるなら見に行けばいいんだろうけどさ。



「じゃあ部活が終わるまで待ってればいい?」

「それでも構わないが、1人で待ってるのは退屈じゃないか?」

「うーん…大丈夫だよ。携帯でも弄りながら待ってる」

「みょうじが嫌じゃなければ、部活を見に来る事も出来るが? まぁ、見ていて楽しいものではないけどな」

「え、それ大丈夫なの?」

「花宮に許可を貰えば問題ない」



あ、許可要るんだ。

そういえば、花宮くんって2年生なのにバスケ部の部長なんだっけ? 優等生で運動も出来るとか凄いよね。

とりあえず、迷惑を掛けたくはないので別に教室で大丈夫だよ? と言うと何故かそんなに嫌か? と言われてしまい、結局は部活を見学する事になった。

ていうか、その言い方ズルいよね? 仮に嫌だったとしても嫌だとは言えないよね。

いや、別に嫌ではないんだけど…。



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