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瀬戸くんと花宮くんに呼び出されてから数日が過ぎた。ちなみに、あの日から話し掛けられたりはしていない。
しかし、その代わりと言ってはなんだけど古橋くんがたまに話し掛けてくれる様になった。
それに原くんとともだちが加わり、一緒にサボる事も増えた。ちなみに原くんとともだちは、すぐに2人でどっかに行っちゃうけど。
むしろ、わたし達とサボりたいと言い出すのにいなくなるってどういう事なんだろうか。
そして現在、まさにその状況である。ともだちにサボろうと言われて屋上に来たのに、屋上に着くなり原くんとすぐにどこかに行ってしまった。
「はぁ…原くんと一緒にいたいならわたしの事誘う必要ないのに」
「俺と一緒にいるのは不満か?」
「あ、そうじゃなくてさ。原くんとサボるならわたしがいる意味ないなーって」
「まぁ、確かにな」
「それに古橋くんも読書したいのに、わたしがいたら集中出来ないでしょ?」
確かに、前より多少話す様にはなったし…わたしとしては、全然問題はないんだけど。
いつも読書をしている古橋くんからしたら、毎回わたしの相手をする為に読書を中断しなければならない訳だ。
邪魔をしたくないのだけど、古橋くんはこうしてともだちと原くんがいなくなると読書をやめてしまう。
「みょうじといる時に読もうとは思わないが?」
「え、そうなの?」
「みょうじは、俺と話すのが嫌か?」
「え、なんでそうなるの? 全然嫌じゃないけど…古橋くん読書好きなんでしょ?」
「確かに読書は好きだが、みょうじと話すのであればしないぞ」
う、うーん? よくわからないけど…これは喜んでいいのかな? 正直なところ、わたしは古橋くんと話すの好きだし。
それに何ていうか、古橋くんと一緒にいると落ち着くと言うか。
とりあえず、古橋くんに気にし過ぎだと言われて少しだけ安心した。
「むしろ、みょうじは俺と話していてつまらなくないのか?」
「そんな事ないよ?」
「そうか、ならいいが」
「なんか古橋くんって凄い気にしいだよね。わたしなんかに気使わなくていいのに」
「そんなつもりは、ないんだがな」
まぁ、でも古橋くんらしいと言うか…なんと言うか。それと古橋くんは、凄い寡黙なイメージがあったけど、こうして2人でいると結構話すタイプみたいだ。
それに明日香の話だと古橋くんは、本当に必要以上に女子と話さないらしいので少しだけ嬉しかったり。
もしかしたら、わたしを女として見てないのかも知れないけど。
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