ゲームを殺ろう! | ナノ
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 06*(1/5)



暫く前に爆音を確認した原高コンビは、腕時計で名簿を確認してお互いに顔を見合わせてニヤリと笑った。

そして山を張った通り近くで支給箱が出現し、無事に武器も調達していた。

しかも安定の引きの強さで、ショットガンとワイヤーを手に入れている。

なんと言うか…もう気持ち悪いです。



「流石に罠張って待ってた方がいいッスよね」

「あのキラだしねぇ。てか、花宮と虹村が殺られるとかウケるんですけどwww」

「いや、もしかしたら花宮さんと虹村さんが戦ってるところをキラさんが乱入とか!」

「あ〜花宮はあたしが殺すんだー! って虹村を殺した後、花宮を〜みたいな?」

「でもあの爆発って手榴弾かなんかッスよね? キラさん、手榴弾とか嫌いなイメージあるんスけど」

「まぁ、確かにキラはなんでもかんでも自分でやらないと気が済まない子だからねん。アレじゃない? ブチ切れてまとめて死んじゃえー的な」

「あ、なんかそんな気がするッス」



はい、原が正解!
流石は、霧崎の中でもキラと一番仲が良いだけの事はある。というか、そこまでわかっちゃうお前が怖い。

そしてなんだかんだでキラが来た時に罠を仕掛けている2人である。

しかも高尾は、安定の木の上待機で周りを警戒している。


しかし、キラとの距離はそれなりにあるのですぐにキラが来る事はない。


むしろ、前回といい今回といい…参加者の8割が殺る気満々過ぎて終了が早いのである。


普通に時間を掛けて良いと言っているのにも関わらず、大半の参加者は隠れもせずに殺る気満々で走り回っていたのでいたるところで戦闘してるしで…酷い有り様である。



「原さん、こっちオッケースよ!」

「ん、了解。てか、こんな罠でキラが殺れるとは思えないよねwww」

「むしろ、罠ってわかってて突っ込んで来そうで怖いッスwww」

「なにそれwww だけどキラなら普通にやりそうだから困るwww」

「とりあえず、俺はここで周りを警戒してればいいんスよね?」

「そうだよん。まぁ、俺も警戒しとくけどさ? 正直、キラってなにしでかすかわからないから警戒しても無駄な気がするんだけど」



逆にここまで警戒するのは、キラの異常な思考力と行動力を知っているからこそである。

そしてさっきまでケラケラと笑っていたのにも関わらず、今は真剣な顔で静かにキラが来るのを待っていた。




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