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「"2時間が経過しました。死亡者を発表します。今吉翔一・葉山小太郎は花宮真により殺されました。氷室辰也・緑間真太郎は高尾和成により殺されました。赤司征十郎・実渕玲央は青峰大輝により殺されました。青峰大輝は原一哉により殺されました。死亡者7名です。繰り返します…"」
この放送を聞いて険しい顔をしているのは、黄瀬だ。ちなみに笠松とは既に合流している。
途中で笠松が赤司を見掛けたが黄瀬との合流を優先させた為に特になにもなかったが、放送を聞いて笠松も自分の判断が正しかったと確信する。
「キセキは、俺だけッスか…」
「まぁ、キセキの奴等は大人しくしてるタイプじゃねぇだろうしな。それに遭遇率が上がってる関係もあんだろ」
「今、一番KILL数が多いのは…」
「虹村だな。だけど、他に残ってる奴等もほぼ変わんねぇよ。俺等以外、全員が1人以上殺してるしな」
「そ、そうッスね。とりあえず、誰に会っても戦わないとッスよね?」
「負けたくねぇならな。だけど、武器がねぇからな…慎重に回収しに行くぞ」
流石に人数も7人とかなり減って来たので、ずっと無駄に動き回らず身を潜めていた笠松と黄瀬が動き出す。
しかし、武器を回収するのはかなりのリスクを負うので更に周りに気を配りながら慎重に歩いて行く。
それに加えて、このゲームに慣れていない黄瀬をフォローする為にかなり気を張っている笠松は、無言だ。
だが、黄瀬はそんな笠松の雰囲気を感じているのか真面目な顔付きで周りを警戒しながらゆっくりと笠松の後を付いて行く。
そしてかなりの時間を掛けてやっと支給箱を見付けた、笠松と黄瀬だったがさすがにすぐに駆け寄ったりせずにまずは、安全確認をする。
「…特に罠も無さそうだな。それに近くに人の気配もないみてぇだし」
「だ、大丈夫ッスかね?」
「俺が開けて来るからお前は、ここで周りを警戒してろ。仮に俺が襲われたら俺ごと撃って構わねぇからちゃんと撃てよ」
「は、はいッス」
そして周りを気にしつつ、黄瀬をその場に待機させてから笠松は支給箱へ近付き箱を開けた。
中には、まだ武器が入っていて目星い物だけを取り出してすぐに黄瀬の元へ戻り、急いでその場から離れた。
流石、笠松…頭が良い。
この場ですぐに武器を渡さないのは、支給箱の近くに長くいる事が危険だからとわかっているからだ。
そして慎重に支給箱があった場所から離れると手に入れた武器を黄瀬に渡した。
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