ゲームを殺ろう! | ナノ
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原高(原・高尾)コンビが支給武器を取ってから、15分後くらいに支給箱を見付けた赤司だったが、原高コンビがほとんどの武器を取って行ったのでまともな物はなかった。

言うなれば、運が悪い。

そしてそんな赤司のところにマグナムを構えた実渕が現れる。



「なんだ、レオか」

「せ、征ちゃん…よかったら協力しないかしら? 個人戦は個人戦でも協力有りでしょ?」

「協力を求めるにしては、随分と警戒をしているんだな」

「だって征ちゃんですもの」

「それは誉め言葉として受け取っていいのかい?」



相変わらず、顔色一つ変えない赤司に対して冷や汗を掻きながらも赤司に銃口を向けている実渕。

しかし、そんな2人を高見の見物と言わんばかりに見ている人物がいた。

緑間である。

さすがにナイフとマグナムだけじゃ心もとないと緑間も支給武器を取りに来たのだが、そこに赤司と実渕がいるのを見付けて物陰に隠れつつ様子を伺っていた。


そして出来る事なら、最初に色々と厄介な赤司を始末したいと思いながらマグナムを構えていた。


さすがは、キセキである。赤司の厄介さをよく理解している。が、しかし! このゲーム内の赤司はほぼ無力である!

能力は使えないのでただ育ちがいいお坊っちゃまである。しかし、それは緑間も同じであった。

故に、どうしようかと悩んでいた。緑間も前回のバトルロワイヤルではほぼなにもせずに退場したのでよくわかっていないのである。

あれ? キセキでまともに前回のバトルロワイヤルに参加してたの青峰と紫原だけじゃないか? 悲報! キセキ、バスケ以外は無力である!



「征ちゃんと協力出来れば優勝出来ると思うの」

「レオの勝手にすればいい。僕は、僕なりに殺らせてもらう。霧崎の野蛮なマネージャーを黙らせなくちゃいけないからね」

「…キラちゃんの事ね。あの子には、関わらない方がいいんじゃないかしら…花宮辺りと殺り合って共倒れしてくれればいいんだけど」

「前回、僕に飛び蹴りをした罪は重い」

「・・・(そう言えば飛び蹴りされたわね)」



そんな事を話しているとガサッと物音がして、マグナムとナイフを構えた青峰がなんの躊躇いもなく現れる。

難易度をルナティックハードにした結果がこの遭遇率である。というよりも、支給武器の近くに長くいるのは他の者が来るかも知れないので危ない…つまり、普通に話し込んでいる場合ではないのだ。

その結果がまさかの4人集合である。




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