ゲームを殺ろう! | ナノ
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―――――♪


「"15時までの死亡者を発表します。黒子テツヤは、毒による出血多量により死亡しました。岡村建一は、ライフルに撃たれ死亡しました。死亡者は2名です。繰り返します…"」



そのアナウンスを聞きながら必死に走るのは、火神だ。

自分の弱さで黒子が殺られてしまったと自分を責めながらも、みんなの役に立たなくちゃと支給武器を目指していた。


そして一番近くの支給武器の場所へ着くとなんの疑いもなくその箱を開けた。

が、その瞬間に警戒音が鳴り響く。


――――ジリジリジリッー!!

「"お知らせします。火神大我が支給武器のハズレを開けた事により今から5分間、彼の位置が表示されます。繰り返します…"」


火神が開けた支給武器の箱は、ハズレだった。むしろ、ハズレと言うよりはただのトラップに近い。

ちなみこの支給武器の場所に青峰が1度来ていたが、野生の勘でなにか嫌な予感を感じたのか開けずに去っていた。

つまりは、いつもの火神であれば気付く事が出来たかもしれなかった。しかし、今の火神は黒子を目の前で失ったせいか冷静ではなかった。

それがこの結果である。


そして火神は、なにがなんだかのままその場から逃げる様に走り出すが…



「はい、来た来た」

「うわ、えげつねぇ〜」

「火神、スマンッ!」

「うっ…勝ったらご飯連れて行ってあげるからねっ…!」

「へぇ、マジで花宮の言った通りだったな」

「だからさんを付けろよ」



またしてもスナイパー瀬戸である。

走っていた火神の脳天を見事に撃ち抜いた瀬戸は、なんだか不満そうである。

そして火神の体が消えるのを確認すると花宮が地図を確認して、なるほど…と一人ぶつぶつと呟いている。



「あーちょっとズレたわ」

「ドンピシャに見えたけどな」

「いや、ズレたわ。あいつ痛さ感じて無きゃいいけど」

「つーか、ゲームなのに痛みがあるって嫌だよな。まぁ、虹村さんらしいけどな」

「そんなの攻撃されなきゃ関係ねぇだろ」

「とりあえず、これからどうするの? ずっと6人で行動するのは危ないんじゃないかしら…」



なんだかんだで合流してからは、ずっと6人で行動していた花宮チームだったが…リコの言葉により2人組になって行動する事になった。

組み合わせは
花宮、灰崎
瀬戸、青峰
リコ、伊月

そしてなにかあればすぐに連絡をするかGPSで位置がわかるから合流をする事を伝えるとそれぞれ別れて行った。




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