ゲームを殺ろう! | ナノ
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日向、今吉、赤司、笠松チームに遅れてやっと合流を果たした、岡村チームと大坪チーム(黄瀬は既にいない)。


大坪チームは、基本的にバラけていた上に結構な距離があった為に合流が遅れてしまった。

その結果、哀れなモデルは早くも脱落した訳だが。



「黄瀬は、誰かに殺られたのか」

「アナウンスがまだだから断定は出来ないけれど、多分そうなんじゃないかしら?」

「あいつは、ウザさが売りのモデルだから仕方ない! きっとムカついたんだろう」

「貴方んところの後輩なのに結構、酷いわね…」

「あ、あの…これからどうするんですか?」

「とりあえず、黒アメ舐めるか? ほら、いっぱいあるぞ〜」



黄瀬が既にゲームオーバーになっていると言うのに、支給品の黒アメを配り始める木吉に実渕がはぁ〜…と長い溜め息を吐いた。

そんな木吉に少し引いている大坪だが、さすがにリーダーである以上はみんなをまとめなくてはと、とりあえず木吉には黙っててもらう事にした。

もちろん、まともな意見ならドンドン言ってくれと言ってある。

そしてとりあえずは、支給品の確認をして各々に渡したのだが…大坪は、絶望していた。

まともな支給品が桜井の応急品しかないと言うことに。



「貴方、鏡とかなかなかやるじゃない! 欲しかったのよねぇ」

「だろう? さすが俺だ。まぁ、実渕の日焼け止めは意味がわからないがな!」

「いくらゲームでも日焼けはしたくないのよ」

「黒アメも糖分摂取には最適だろう! それに美味い!」

「あ、あの…大坪さんのサプリメント凄く助かりました」

「…まともなのは、桜井だけか」



日向チームに続いて、大坪チームも支給品が荒れに荒れまくっている様だった。

大坪チームの支給品は、これだ。
大坪、サプリメント(疲労回復など…多種)
森山、鏡
木吉、黒アメ
実渕、日焼け止め
桜井、応急品(多種)


うん、酷いの一言である。
ちなみにここに黄瀬は、加えなくても酷いので省略である。むしろ、支給品が原因で死んだに等しい。



「と、とりあえずはまとまって動くと見付かる可能性が高くなる。ある程度、連絡を取りながら2人と3人で別れて行動をしよう」

「じゃあ、私は鉄平と行こうかしら」

「おう、いいぞ!」

「ぼ、僕は…大坪さんとがいいです…あ、ごめんなさい! 僕なんかが意見してごめんなさい!」

「いや、桜井がいてくれるのは有り難い。じゃあ森山はどうする?」

「じゃあ俺は、木吉達についていくよ」

「わかった、じゃあまた後で会おう」



そして特に話し合いは、しなかったが全員でいるところを襲われるという事態を避ける為に大坪チームは、足早に2手に別れて行動を始めた。




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