ゲームを殺ろう! | ナノ

 03*(4/4)



高尾のサインにゆっくりと木の影から原が出て来る。



「で、ターゲットを殺れた感想は?」

「正直、心が痛むかな〜とか思ってたけどなんか清々しいッスwww」

「ちょwww 吹いたwww どんだけ、あいつに鬱憤があったんだよwww」

「いつもワガママに振り回されてるッスからねwww いや、なんか真ちゃんより優位に立てるっていい気分www これがバスケだったらもっといいんだろうけどwww」

「やだ、なんか高尾が歪んでるwww」

「いやいや、原さん達には負けますってwww」



この状況下でゲラゲラと笑っている辺り、かなり異常である。さすがは、前回華麗に爆発しただけの事はある。

というより、よくよく考えるとこの2人は前回の働きからわかるように今回の優勝候補だ。

それに加えて協力もしているので1番の優勝候補である。

ちなみにゲーム開始時のモニタリングメンバーの予想は、虹村とキラを抜いて原と笠松と高尾の3人だった。

理由としては、虹村とキラは鉢合わせしてお互いに殺し合うのが目に見えてるから。そしてなにも考えずに特攻するからとの意見が多数。

前回の優勝チームの生き残りである花宮は、頭はいいが…決め手に欠けるとの意見。

青峰に関しては、面倒臭いと言って途中でやる気がなくなるだろとの意見。

そして他のメンバーは、序盤で虹村・キラ・灰崎の餌食になると予想していた。


で、問題の原高コンビは前回の働きと無駄な頭の回転の良さ、そして運の良さで優勝候補に上がっていた。

笠松は、ある意味一番冷静で状況を読んで慎重に優勝しそうとの意見が多数。


つまりは、原高コンビがかなりの脅威である。



「さーて、次は花宮さんッスよね?」

「うん、今確認したらまだ生きてるみたいだし? てか、人数だいぶ減ってるしwww」

「今回エンカウント率ヤバいッスからねwww 虹村さんとキラさんに会わないように気を付けなくちゃッスね!」

「まぁ、キラは最悪騙せるかも知れないけど、虹村は無理だろーしね」

「でも問答無用で殺される未来しか見えないwww」



そんな会話をしながらも周りを警戒するのを忘れない2人は、原のターゲットである花宮を探す為に歩き出した。

もちろん、緑間の荷物は高尾が手に入れていた。




(・・・・・)
(んな睨むなよ、赤司)
(てか、貴方も殺れたの!?)
(まぁな、霧崎の奴にな〜)
(高尾に殺られたのだよ)
(お前は、普段の行いから仕方ねぇわ)
(てか、原高コンビすげぇべ)
(あの2人とか最悪のダッグだし〜)
(キセキが黄瀬君のみになりましたね)
(前回とは全く違うな)
(ハッ! 運がいいだけだろ?あのキチガイに殺られちまえ)
(その灰崎は、運が全くないがな)
(うっせ! 霧崎の魚野郎!)
(キラに報告しておこう)
(…なんかさーせんした)

残り7名


prev / next