ゲームを殺ろう! | ナノ

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そして野性の勘なのか、なんなのかわからないが背後にいた原に気付いた青峰がマグナムを発砲しつつ振り向くが、原はそれを難なく避けてM16を青峰に容赦なく撃ち込む。

どうにか避けていた青峰だったが、躊躇なくM16を乱射されては避けようがない。さすがの数に数弾を受けてしまう。

舌打ちをする青峰に原は、ケラケラと笑いながらも油断はしない。姿は出さずに的確に青峰に弾丸を撃ち込んでいく。



「一思いに殺んねぇ辺り、お前アレだろ。花宮んとこの奴」

「あ、バレた?」

「ハッ、今残ってる奴で面倒くせぇのは花宮んとこの奴等くらいだろ。虹村さんなら隠れたりしねぇだろうしな」

「いや、俺ってばそんなに強くないし? 不意打ちは基本っしょ。お前は気付いたけど〜ま、終わりだけどね」



そう言うと肩で息をする青峰に向かって発砲する。それを意地で避けようとする青峰だったが、最終的に地に伏せた。

それを確認すると原は、青峰の頭を撃ち抜く。さすが、抜かりがない。

そして青峰の荷物を奪うとゆっくりと高尾がいる方を見つめると、ちょうど高尾が緑間に発砲したのか微かに緑間の声が聞こえた。



「くっ…高尾、貴様っ!」

「アララ〜その手と足じゃ、もうなにも出来ないね、真ちゃん?」

「…黙るのだよ!」

「うわっ! さっすが真ちゃん、その腕で撃つとか。まぁ、狙い定まってないし当たらないけどさ」

「くっ…いつからそこにいたのだよ」

「ん〜? そんな前じゃないぜ? たまたま見付けただけだし」



偶然とは言え、たまたま狙いだった緑間を見付けちゃう高尾はやっぱり凄いと思う。

そして、不意打ちで一撃で殺れたのにこうしてワザと姿を現す辺り、着実に霧崎に染まっている。

ちなみに原は、その会話を聞きながらも周りを警戒していた。なんというか、こいつ等…無駄がない。

いや、この会話が無駄か。

しかし、高尾の狙いだった相手なので原も特に急かさずに高尾の好きにさせてあげている。



「前回も真ちゃん狙いだったのに会えなかったから、今回はマジで運良いわwww」

「…フンッ、先に俺がお前を見付けていたから真っ先に殺していたのだよ」

「ハハッ、真ちゃんならそうするだろーと思ってたしwww」

「…無駄話はいいのだよ。体が痛くて堪らないのだよ…さっさと殺れ」

「うわwww なんかすげぇ優越感www ま、俺が優勝したらなんか奢ってやるから! じゃ、バイバーイ」

「…フンッ、期待せずにいるのだよ」



そう言いながら目を瞑る緑間にサブマシンガンを向けて、最低限の弾丸を撃ち込むと頭の上で丸を作り原に向けた。




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