ゲームを殺ろう! | ナノ
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─────♪

「"1時間が経過しました。死亡者を発表します。紫原敦は、氷室辰也により殺されました。黒子テツヤは、桃井さつきにより殺されました。木吉鉄平・根武谷永吉・桃井さつきは、虹村修造により殺されました。灰崎祥吾は、真島キラにより殺されました。死亡者は、6名です。繰り返します…"」



この放送を聞いて、あからさまに嫌な予感がしているキセキの青峰・緑間・黄瀬・赤司は、虹村さんに会ったら絶対に殺される! と心の中で思っていた。

そしてその放送を聞きながら、対峙している今吉と花宮がいた。

お互いに特に構えたりしていないが、腹の探り合いをしているのかお互いが目を離さずにジッと見つめている。

そして先に口を開いたのは、今吉だった。



「全く、花宮には敵わんわぁ。協力を求めるなんて似合わんやん」

「ふはっ、あんたに言われたくねぇよ」

「さすがに背後にいる葉山の攻撃を避けられる自信はないで?」

「あり? 花宮ぁ〜バレちゃってるじゃーん」

「うるせぇ、いいからこいつから目離すな」

「まさか花宮が葉山と協力するとは思わへんかったで」

「ふはっ、あんなの協力じゃねぇよ。利用してるだけだ」



そう葉山に聞こえないくらいの声で言うと、花宮はニヤリと笑いゆっくりとマグナムを構えると今吉へ銃口を向けた。

そしてそのまま花宮が発砲すると同時に今吉は、最後の抵抗だったのか自身の背後に向かってナイフを投げた。

しかし、それは見事に葉山に命中したらしく葉山から小さな悲鳴が上がる。

そして華麗に今吉の頭を撃ち抜いた花宮は、そのまま銃口を葉山に合わせるとニヤリと笑って引き金を引いた。


結果的に、今吉は花宮の手助けをしたのだ。腹の探り合いをしなくても花宮が葉山を利用している事は、わかっていた。

そして今吉は、自分を殺した後に葉山を始末する予定なのもわかっていた。結果は、変わらないだろうが葉山はたまに暴走する事があるのを前回のバトルロワイヤルで知っていた今吉は、餞別で手助けをしたのだ。


だが、今吉からしたら自分を殺した後にすぐに死なれてもつまらないからというのが理由だったりする。


むしろ、花宮がキラに殺されようにとわざと手助けをしたのであった。



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