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灰崎が素早くキラに斬りかかるが、それを華麗に回避しつつキラもナイフを構える。
本当に前回のバトルと変わらない展開である。
「祥吾くんは、本当に単調だなぁ! ほいっ!」
「くっ、あんたがトリッキー過ぎんだよ!」
「相手に動きを読まれたら死ぬでしょーが!」
「普通に生活してたらそんな事態にならねぇよ! てか、あんな何者なんだよ!? あれか、レディース上がりか!」
「やだなぁ! わたしは、可憐でか弱いただの敏腕?マネージャーかな?」
「自分でも疑問に思ってんじゃねぇか!」
そして安定のキラである。しかし、相変わらずキラのペースではあるが、灰崎もキラの攻撃に慣れて来たのか動きが鋭い。
さすが1度だけだが、キラとガチバトルをしただけはある。というか、肉弾戦なら灰崎はこのバトルロワイヤルではトップクラスの実力を持っているので当たり前と言ったら当たり前である。
ちなみに肉弾戦の上位(キラは除外)は、虹村・青峰・紫原・氷室・灰崎辺りだ。
あれ? おかしい、3年がいない。
「…っ! 祥吾くん、わたしの真似っこすんなし! ウザいし、動き読みにくい!」
「うっせぇ! もう死ねよ!」
「祥吾くんが死ね! そしてあたしに携帯食料を寄越せ! むしろ、全て寄越せ!」
「…お前、マジで女じゃねぇ!」
「あ、また言ったな!? わたし、おこだよ? 激おこぷんぷん丸だよ!?」
お互いにギリギリでナイフを避けているが至るところが切れていて、地味に痛そうな状態である。
しかし、相変わらずキラが優勢だ。トリッキーな動きと自慢の体の柔らかさで灰崎に必要以上に攻撃をさせずにいる。
それを灰崎は、なんとか防いでいたりするがそろそろ限界なのか息が上がり始める。
「っしゃー! 祥吾くんで2万ゲットだぜ!」
「…っうぐ!マ、マジでこいつ…なんなんだよ」
「ふぅ…さすがのあたしも疲れたよパトラッシュ。って事でこれでおしまいだぜ! 」
「いや、ネロは人殺さねぇよ。あぁ…クソまたあんたに殺られんのかよ」
「やったね! 後で修ちゃんに自慢しよ!」
「チッ…本当、あの人といい…あんたといい…キチガイばっかりだな」
そして完全に諦めたのか灰崎は、ゆっくりとナイフから手を離した。
それを見たキラは、ニッコリと笑いながら灰崎のナイフを拾う…が、その瞬間に灰崎がマグナムを取り出し、キラへ発砲する。
「ハハッ! 祥吾くんならそう来ると思った…よっと!」
が、キラはそれを読んでいたいたらしく華麗に回避すると空かさずマグナムを灰崎の頭へ撃ち込んだ。
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