ゲームを殺ろう! | ナノ
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 01*(4/4)



◆◇◆◇◆

そして運良く、誰にも遭遇していないキラ。

つまんなーい! と心の中で叫びつつ歩いていると、腕時計が震動する。

どうやら、高尾からの通信らしい。



「"もしもしー? キラさんスか?"」

「うん、そだよー! 高ちゃんどったの?」

「"いや、協力って言うんスか? また花宮さん狙いなら、殺すまで情報交換とかしないッスか?"」

「んー別にいいよ! 高ちゃんだし? あ、でも会ったら問答無用で殺すよ?」

「"あざーす! なら、キラさんに会わないように気を付けるッスわwww"」



ケタケタと笑う高尾になんだかんだで、協力をしてしまうキラである。

なんだかんだで、キラは高尾を結構気に入っている。紫原もそうだが。

そしてキラには、花宮と原と虹村と灰崎の情報を渡す条件で高尾には緑間の情報を渡すという事になった。

とりあえず、キラは欲張り過ぎである。ちなみに高尾に今吉さんはいいんスか? と聞かれたがあの人は、ある意味怖いし面倒くさいからやめとくと言った。

あのキラから怖がられる今吉とは、一体…。


◆◇◆◇◆


「"笠松先輩ッ! 今どこッスか!?"」

「うるせぇ! シバくぞ!」

「"だ、だって早く合流したいし…俺、前回あんまりゲーム参加してないからよくわからないんッスよ!"」

「崖から落ちてたもんな、お前」

「"い、いいから場所教えるッス!"」

「だからお前は、声がでけぇんだよ! 見付かって狙撃されちまえ!」

「"ひ、酷いッス!"」



こちらは、まぁなんと言うか相変わらずの黄瀬と笠松である。誠凛と同じでどっちかが優勝出来ればと考えている様で黄瀬は早く合流をしたい様だ。

ちなみに黄瀬は、前回のバトルロワイヤルでは記念すべき初脱落者であり、自ら崖にダイブした猛者である。

そのせいでバトルロワイヤルにまともに参加出来なかったので本人が言っている様に仕様がよくわかっていないのである。



「とりあえず、お前は動くな。俺が行ってやるから」

「"マジッスか!? なら、ちゃんとここで待ってるッス!"」

「一応、周りは警戒しとけよ。誰かに会ったら応戦してもいいがなるべく見付からねぇ様に身を隠しとけ」

「"はい、了解ッス!"」

「…本当に大丈夫かよ。まぁ、いいか…すぐ行くから待ってろ」



そしてどうやら話が終わったらしく、笠松は大きなため息を吐くと黄瀬に言われた場所を地図で確認すると周りを警戒しつつも足早に黄瀬の元へ向かった。



(始まったと思ったら終わったし〜)
(後ろから刺されたと思ったら死んでた)
(木吉先輩…すいません)
(いや、助けに来てくれただけ嬉しいさ)
(むぅ、虹村さんのバカァ!)
(範囲が狭いせいで一気に死んだべ)
(てか、氷室には協力ってもんがないんか?)
(あの氷室アルよ? ある訳ないアル)
(俺、問答無用で撃たれたし〜)
(いや、お前も撃ってたべや)
(ふむ、今回は虹村に期待か)
(キラと同じ人種だよね…あれ)
(恐ろしいの一言だわ…)

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