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しかし、木吉は根武谷の銃弾受け過ぎたのか血が止めどなく流れていた。
そしてその根武谷も辛うじて立ってはいるが、決して浅い傷ではない。
つまり、優位にいるのは無傷の黒子だった。
しかしそれは、1つの銃弾と共に一気に崩れた。
「・・・っうぐ!?」
「・・・っ!?」
「テツくーん、見付けたァ!」
「・・・っ、桃井に虹村か?」
「これは、また…すげぇ面子が揃ってんなぁwww って、事でみんな死ぬか?」
「…テツくんは、私のですよ!」
「はいよ、わかってるって」
黒子の足を撃ち抜いたのは、ニコニコと満面の笑みを浮かべた桃井だった。
更に背後から根武谷をナイフで容赦なく刺しているのは、今回特別参加の虹村だ。
そして虹村は手慣れた手付きで、膝を付いてまともに動けない木吉の頭を撃ち抜き、根武谷を蹴ってナイフを引き抜きそのまま根武谷の頭を撃ち抜く。
まさかに流れる様な動きだ。
「じゃあテツくんもバイバイ!」
「また、桃井さん…ですか」
「私がテツくんを他の人に殺させる訳ないでしょ?」
「…そう、ですね…?」
そしてニコニコと満面の笑みで黒子を撃ち抜く桃井だったが、その瞬間に銃弾が桃井を貫いて膝をつく。
もちろん、撃ったのは虹村だ。
そしてゆっくりと振り向く桃井は、虹村さんにニッコリと笑みを浮かべながらナイフを投げ付けるが虹村は、それを華麗に回避すると容赦なく桃井に向かって発砲する。
「お、女の子には優しくしなきゃ…ダメですよ? 虹村さん」
「いやいや、大好きな黒子と一緒に殺ってやる俺って優しいだろ?」
「ふふっ…歪んだ優しさですね」
「それ、お前には言われたくねぇわ。つーか、協力するのは黒子を殺すって事だけだろ? なら、もう協力する理由ないだろーが」
「も、もう…これだから、虹村さんは苦手なんですよ…」
「ハッ、安心しろ、すぐに青峰も送ってやるからよ」
「ふふっ、大ちゃんはあれでも幼馴染み想いですから…気を付けて下さいね…?」
そして虹村は、ニコリと笑う桃井の頭を容赦なく撃ち抜くと各自の支給品を奪うと直ぐ様、その場を離れた。
前回、初心者だらけの中で参加していなかった理由がよくわかる、無駄のない動きである。
さすがは、キラと意気投合出来るだけはある。
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