ゲームを殺ろう! | ナノ
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

 14*(3/4)



そして青峰は、根武谷が隠れてからも執拗にサブマシンガンで乱射をしていた。

もちろん、無駄撃ちではない。これも花宮の指示だ。

そして木吉を木っ端微塵子にしてご満悦な花宮が青峰に合図を出すと、サブマシンガンを撃つのをやめて花宮のスナイパーライフルを受け取る。



「根武谷、出て来いよ」

「そう簡単に出て行くか! お前は、なにすっかわかんねぇからな」

「ふはっ、なんだ? そのロケランは飾りなのか?」

「あぁ? なんならテメェに撃ってやるよ」

「ふはっ、それは楽しみだ」



そしてそんな安い挑発に乗ってしまう根武谷。ロケランを構えて木の影から出て来たが、花宮は手ぶらで不敵な笑みを浮かべていた。

そしていつの間にか青峰の姿がなくなっている。

さすがの根武谷もそれに気付いて周りを見渡すが、見える範囲に青峰の姿はない。

それよりもロケランを向けられているのにも関わらず、憎たらしい笑みを浮かべている花宮が気になった。



「青峰は、どこだよ」

「あぁ、あいつならその辺にいるんじゃねぇの? 知らねぇ」

「まぁ、ロケランでお前を殺してから探せばいい」

「おー、そうしろよ」



ニヤリと笑う花宮になんだか違和感を感じつつもロケランを花宮に向けて放った。

が、その瞬間ロケランが爆発をした。引き金と同時に何故かロケランが爆発したのだ。

そしてその結果、根武谷は跡形もなく消し飛んだ。

つまりゲーム終了だ。



「結局、あんたの言った通りかよ」

「ふはっ、まさか手に入れたロケランに細工がしてあるなんて思わねぇだろからな」

「つか、そんな事考えんのあんたくらいだろ。普通は、使いたくなるだろ」

「そういう奴がいるからこそ、細工して箱に戻したんだよバァカ」

「しかもGPS付きだしな。ホント、えげつねぇわ」

「ふはっ、手伝ってたくせによく言うぜ」



つまりは、根武谷が持っていたロケランは花宮に細工された物だったのだ。

しかも引き金を引くと同時に爆発する上にGPSまで付いていて居場所がバレるという。

さすがは、考える事が汚い。

他にも未だに回収されていない支給武器にも花宮が細工した物が残っている。

地味に裏で動いていたが、細工をするの時間が掛かって有効活用出来なかったが、結果的に根武谷を自爆させる事ができた訳だ。


そしてゲーム終了のアナウンスが流れると同時に花宮と青峰は、意識を取り戻した。




prev / next