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さすがの葉山も足を止め、目を丸くして根武谷を見た。しかし、その間に黛が葉山の足を撃ち抜く。
が、すぐに根武谷にマグナムで威嚇射撃と言わんばかりに乱射される。
「いっ…! もう! なんなんだよ! 誰だよ!」
「コソコソすんなよなー! 出て来いよ!」
「実渕大丈夫か?」
「私はいいから早くあいつ等を始末しなさいよ…」
「やれやれ…なんで俺がこんな目に遭わなきゃなんないんだよ。嫌になるぜ」
出て来ないとロケランかまずぞ!と言わんばかりの根武谷に渋々とスナイパーライフルからマグナム2丁に持ち変えてから黛は、木の影から出た。
そして葉山目掛けてマグナムを乱射した。
それに反応したのが木吉ですぐにショットガンを黛に向けると発砲した。
「黛っ…さん?」
「悪いな、これはゲームだからっ…ぐっ!」
「くっ…! なんでこうも次から次へと…」
「黛さんが生きてたのは以外だったぜ。でもまぁ、すぐ死ぬけどな」
「ふはっ、それはお前もだよバァカ!」
そして憎たらしい笑みを浮かべた花宮が登場だ。ちなみに青峰も近くにいる。登場の仕方が完全にラスボスである。
しかし何故か青峰は、手ぶらだった。
そして、これで生き残っている7人が一ヶ所に集まった事になった訳だが…
葉山、実渕、黛は、既に満身創痍でまともに戦えそうにない。それを知ってか知らずか、花宮は笑みを浮かべると手榴弾を5つ放り投げた。
「ふはっ、死にたくなきゃ逃げな」
「クソッ…足さえ撃たれてなかったら…黛さんのばかっ!」
「もう疲れたから勝手にしてくれ」
「木吉、早く逃げなさい!」
「すまない、実渕…!」
「うおっ! 手榴弾5つってアホかよ!」
そして逃げ切れなかった3人は激しい爆発と共に姿を消した。そこに今度は、手ぶらだったかはずの青峰がいつの間にか両手にサブマシンガンを持っていて乱射する。
それをかわすのは至難の技で致命傷にはならなかったがそれなりにダメージを受けた、木吉と根武谷は木の影へ隠れた。
が、木吉が逃げたのを花宮は見逃さずにすかさず毒煙玉を投げ込み木吉が飛び出して来たところをスナイパーライフルで撃ち抜いた。
まさに流れるような作業だった。
そして地面に木吉が倒れる前に再び手榴弾を取り出し放り投げた。まさに外道である。
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