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そして一仕事を終えたキラは、るんるん気分でその場を去った。
それと同時に古橋と黛から連絡が入り、合流をすべく急いだ。
が、キラが古橋の元に着いたのはいいが…根武谷が古橋に止めを指す瞬間ですかさずサブマシンガンを根武谷目掛けて乱射した。
「古ちゃんっ!? 大丈夫!?」
「キラかっ…不意討ちをされてな…そう持ちそうにない」
「くっ…いってぇな! しかもキラかよ!」
「根武やん! 絶対に許さないでござる!」
「相変わらずだなぁ、お前は」
膝を付いたままだが、それでも戦う意思を見せる古橋にキラが灰崎から奪った応急品を放り投げる。
ちなみに奪ったと言うよりは、灰崎が最後にこれやるから簡単に殺られんなよ。とくれたのだ。
まさかの敵になのにさすがは、ヤンキー! 考えている事がよくわからない。
「気休めには、なるでしょ? そしたら援護してねっ!」
「あ、あぁ…体力が持つ限り援護する」
「ほらほらァ! 根武やん、避けないと蜂の巣になるよー!」
「キラこそな!」
「数の暴力を思い知れ!」
両手に持っているサブマシンガンを乱射しながら突っ込んで行くキラを後ろから援護する古橋。
しかし出血が多くまともに狙いが定まらず、キラに当てかねないと銃口は向けているが発砲しない。
そんな古橋に気付いた根武谷は、多少のダメージを覚悟でキラから古橋に標準を変えた。
「なっ、古ちゃんっ! 根武やん、相手はあたしでしょ!?」
「お、やっぱり相変わらず仲間思いなのは変わってねぇな」
「古ちゃん、大丈夫!?」
「キラっ…よそ見するっ…な」
「古ちゃんっ!」
「ホントその通りだぜ?」
「うぅっ…いったいなぁ! 根武やん許さない!! 今すぐ死んじゃえ!」
「だが、断る」
そして自分より古橋を先に殺しにいった事に激怒するキラだったが、それが根武谷の狙いで動きが散漫になっているキラは簡単に膝を付いた。
ハァハァと荒い息を整えながらも弾薬が切れたサブマシンガンを根武谷目掛けて放り投げる。
が、振り落とされた挙げ句アサルトライフルで腕を撃ち抜かれる。
「根武やん、ホント性格悪いっ…」
「お前にだけは言われたくねぇよ」
「身体中痛いし…古ちゃん守れなかったし。こうなったら根武やんも道ずれにするから!」
「そう簡単にされてたまるか!」
そしてキラは、真っ赤に染まった体で無理矢理立ち上がり、サブマシンガンを構えたがそのままドサリと倒れた。
それを確認した根武谷は、キラの姿が消えるまでアサルトライフルを構えたままだった。
(はい、お疲れさん)
(ふ、不意討ちでした…)
(死んだけど俺頑張ったよ!)
(あぁ、キチガイに殺られた)
(そのキチガイも殺られた模様)
(死んだなう、悔しいなう!)
(キラ、すまない…)
(2人共お疲れさん。頑張ったやん)
(とりあえず、キチガイだべ)
(キラと灰崎はよくやった!)
(虹村さんの満面の笑みだと…!?)
(次は、俺も参加するからな!)
(サラリと参加宣言しやがった…)
残り 7人
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