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そして、詳しくはゲーム内で話すからとなんだかよくわからないカプセルが沢山ある部屋に案内された。
うん、なんかすげぇ。
このカプセルに入るとゲームが出来るらしい。ちなみに模擬プレイみたいのを虹村さんが見せてくれて華麗におっさんをぶっ殺してた。
あの人、パネェ。
「っと、こんな感じでおっさんは生きてるし、俺も生きてる」
「はいはーい! 質問!」
「あぁん? なんだ、霧崎のマネージャー」
「オーバーキルとかしていいんですか!」
「…いや、死んだら即退場だから無理だな。つか、オーバーキルしたい奴でもいんのか、お前は」
いますとも! とも言えずにまさか〜ただ聞いてみただけです! と答えるとお前には、期待してるわと笑われた。
あ、なんか虹村さんと気が合いそう。
そして文句をブーブーと言っている人達を虹村さんが無言の圧力で黙らせて、カプセルに押し込んだ。
「蓋閉まったら目瞑れよ〜。すぐゲームん中に飛ぶから」
ちなみにわたしは、るんるん気分でカプセルに入りました。むしろ、すでに目瞑ってるからね! わくわくが止まらない!
「よし、閉めるぜ〜」
その虹村さんの言葉を合図にプシューっという音がして、カプセルが閉まったんだろうな〜と思ったらなんか変な場所にいた。
服装は、そのままで腕には変な腕時計が付いててリュックサックを背負っていた。
「"おーし、全員飛んだな。じゃあ説明すんぞ。一回しかしねぇからよく聞けー、まず左腕の腕時計の赤いボタンを押せ"」
とりあえず、虹村さんの説明に耳を傾けながら周りを見渡すが誰もいない。
そして赤いボタンを押すとブォンとなんかよくわからないけど地図みたいなのが映った。
なにこれ、やべぇ!
ゲームとか映画の中のやつみたい! あ、これゲームだった。
「"これがこのゲーム内の地図になる。触れば拡大も出来る様になってて、緑の矢印が自分の位置だ"」
ふんふん、なるほどなるほど。
わたしは、今は森にいるようだ。
「"自分の位置は、わかるが他の奴の位置はわからねぇから気を付けろ。んで、次は緑のボタンを押せ"」
そして腕時計の緑のボタンを押すと今度は、何人かの名前が映し出される。
「"そこにある名前の奴が同じチームの奴等だ。別に協力しろとは言わねぇがチーム戦なのを忘れるなよ。んで、ボタンを2度押すと参加メンバーの確認も出来る。ちなみに死んだ、ゲームオーバーになった奴の名前は、赤く表示されるからな"」
ちょ、ヤバい。
このチームマジでヤバい。
映し出された名前に笑いを堪えながらも、引き続き虹村さんの説明を聞く。
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