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―――――――♪
「"15時までの死亡者を発表します。紫原敦はデリンジャーに撃たれ死亡者しました。今吉翔一、笠松幸男は手榴弾の爆発で死亡者しました。死亡者は3人です。繰り返します…"」
キラは、放送を聞きながら腕時計で時間を確認しながら恐ろしい速度で走っていた。
理由は、簡単だった。
もう少しで紫原と合流出来たはずなのに、その前に紫原は誰かに殺られたのだ。
つまりは、その紫原を殺した奴を見付けているのだ。今吉が殺られた事にも驚いたが、今は紫原を殺した奴を見付けるのが先だと言わんばかりに最後の紫原がいた場所を目印にして探した。
そして見付けたのが、周りを警戒しながら歩く氷室と桃井だった。
距離的にも時間的にも…あの鬼太郎と桃色おっぱいがあっくんを殺ったんだな。
まさかあっくんが気にしてたあの鬼太郎にあっくんが殺られるとは…なんか運無いな…あっくん。
でも大丈夫だよ! わたしが仇をとってあげるからね!
ゆっくりとリュックからサブマシンガン取り出すと構える。ちなみに2丁である。
そして両手にサブマシンガンを持ったままキラは、駆け出した。
しかし警戒をしていたせいか、すぐに気付かれて不意討ちは失敗した。
だが、攻撃は最大の防御精神のキラの攻撃は凄まじく氷室が桃井を守るように立ち塞がり銃弾を受けた。
「あらら〜? 女の子守るなんてかっこうぃーねぇ!!」
「ごほっ…それはまぁ…男として当然だと思うよ」
「ひ、氷室さんっ…!」
「桃井は、逃げろ。ここで君まで殺されたら俺等のチームは負けてしまう」
「で、でもっ…私も戦いますっ!」
「いいねいいね〜! 逃げてもどうせわたしに追い掛け回されて死ぬだけだし、良い子にしててよ」
苦しそうに立ち塞がる氷室の体が真っ赤に染まっていく。しかしキラは、お構い無しといった様子でガチャリとサブマシンガンを氷室に向ける。
その瞬間に桃井がナイフを投げるがサブマシンガンで振り落とすとニコリと笑った。
「んなもん、不意討ちじゃない限り当たるかっつーの。てか、あんた達があっくん殺ったんでしょ?」
「ふふっ…な、なるほど。アツシが言ってたのは君の事だったのか…た、確かに裏切ったら殺されそうだ」
「ふーん? 勧誘までしたんだ。でも殺されたって事は…あぁ、やっぱりあっくんは良い子だ」
「桃井っ…君じゃあの子には勝てない…早く逃げてくれ」
「うっ…は、はいっ! ごめんなさいっ!」
キラは、逃げ出そうとする桃井にサブマシンガンを向けるがすぐに氷室が立ち塞がり邪魔をした。
それに対してキラは、大きな舌打ちをして氷室の足目掛けてサブマシンガンを乱射した。
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