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その爆音に気付いたキラは、更に走るスピード上げたが…着いた時には大きなクレーターのみがあり、腕時計で原と高尾の生存確認をするとゆっくりとその場から走り去った。
ペアで動いていた2人が殺られた事よりも、あんだけ仲良くしていた2人が殺られた事にキラは、少しだけ動揺していた。
その一方では…裏切りが行われようとしていた。
「ほな、行こか?」
「スナイパーとかないのかよ。まぁ、殺れれば別にいいけど」
「別に俺が突っ込んでもいいですよ」
「煙玉、使うんやから無闇に突っ込んでワシ等が殺り合ったら困るやん」
「まぁ、サブマシンガンで一掃出来るならなんでもいいけど」
そこには、緑間と宮地の下らない言い合いを眺めている今吉、古橋、黛の姿があった。
つまり、黛が日向チームを裏切るという事だ。ちなみに黛を勧誘したのは、紛れもない今吉だ。しかし、赤司を殺したら入ってやらない事もないと条件を出されたのだ。
その為、2日目一番に赤司を殺しに行ったのだ。そして赤司の死をきっかけに黛は、日向チームを裏切って今吉チームに入る事を承諾したのだ。
そして日向チームの残りである、緑間と宮地をずっとこの3人で探していたのだ。
そして2人を見付けた3人は、すぐさま行動を起こした。古橋が煙玉と一緒に毒瓶を放り投げると黛がすかさずサブマシンガンを乱射した。
そして今吉は、周りの警戒をしながら腕時計で2人の生死の確認をしていた。
「お、死んだで。思ったより早いやん」
「弾も結構余った」
「もしかしたら、毒瓶がクリーンヒットした可能性が」
「あれ、なんの毒瓶やったん?」
「よくわからないですが、吸うとヤバい奴ですよ」
「なら、ワシ等もさっさとここから離れんとな」
緑間、宮地からしたらなにがなんだかといったところだろう。しかし、ここまで人数が減って来たのに呑気に言い合いなんかしている2人が悪い。
そして無事に今吉チームに入る事が出来た黛を含めて3人は、煙玉の効果が切れる前に足早にその場から去った。
それと同時にキラからの連絡を受けた今吉は、原と高尾が殺られたと言うか多分C4を使って自爆したと聞かされた。
それに対して今吉は、すぐに紫原と合流する様に伝えると腕時計で原と高尾を生存確認をしてため息を吐いた。
(うぃーす! 乙っす!)
(あー楽しかったわぁ)
(あぁ…疲れた、寝るわ)
(おぉ、愉快犯共お疲れ)
(いきなり死んだのだよ)
(ふざけんな! 轢くぞ!)
(緑間と宮地さんは、アホだった)
(原ァ! テメェすぐ死んでじゃねぇか!)
(瀬戸のせいだし〜)
(てか、一気に霧崎死んだべ)
(高尾が霧崎に染まってたな)
(否定出来ないっすwww)
(てか、今吉チーム勧誘し過ぎッス!)
残り 16人
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