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「"12時までの死亡者を発表します。木村信介、小堀は、ナイフでの攻撃による出血により死亡。日向順平、伊月俊、桜井良は、手榴弾の爆発により死亡。死亡者は5名です。繰り返します…"」
アナウンスに耳を傾けながらショットガンを構えているのは、今吉チームの原だ。
そしてその銃口の先には、サブマシンガンを構える山崎の姿がある。
「ていうか、ザキが俺に勝てると思ってんの?」
「それはこっちのセリフだ!」
「そんな無理しちゃってさ〜どうせ、ガクブルしてただけで未だに0キルなんでしょ?」
「うっせ! お前で1キルだっつーの!!」
「ザキの声の方がうるさいんですけどー。てか、1人なの? 安定のボッチなの? さすが、ザキ。ウケる」
そう言うとケラケラと笑い出す原だったが、山崎から目は離さない。バカにはしているが原は、どんな相手だろうが油断はしない主義なので、きちんとショットガンを構えたままである。
それに相手が霧崎の奴となれば尚更である。
しかし、それは山崎も同じで原から目を離さずサブマシンガンを構えたまま原の出方を伺っている。
「まぁいいや。さっさと始末させてもらうよん」
「それはこっちのセリフだっつーの!」
「ほらほら〜いくよん」
「うおっ…!? マジで撃って来やがった!! いてぇっ…し!」
「はぁ? ザキが持ってる銃は飾りな訳? ほら、次は避けないと死ぬよん」
「お前…ホント容赦ねぇな! なら俺だってなぁっ!」
原のショットガンを華麗にではないが致命傷を避けた山崎がサブマシンガンを乱射する。
しかしサブマシンガンは、仲間のキラが使っていたのもありすぐに木の影に隠れてその銃弾を凌ぐとショットガンを構えたまま、木の上にいる高尾に合図を出す。
その合図に高尾がナイフを山崎の手目掛けて投げる。
そして見事にナイフが山崎の手に当たるが、サブマシンガンを落とす事はなかった。
「あら〜ザキにしては、頑張ってるじゃん。でもそのナイフ毒が塗ってあるんだよねん」
「だろうな! お前がただのナイフだけで済むはずねぇし」
「まぁね〜。でも速効性の毒じゃないから安心していいよん」
「毒な時点で安心出来ねぇよ! てか、隠れてないで出てこいよ!!」
「えぇ、いいの? 俺が出て行ったらザキ即行死ぬけど」
その言葉と共に原がショットガンを構えたまま、ゆっくりと山崎の前に出てくる。
そしてまた原と山崎が向き合うことになる。
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